[編集スタッフブログ] 思い出のエコカーvol.2 ホンダ・インサイト(ZE1)

 初代フィットが、ごく普通のガソリン車ながら高い環境性能を持つ、エコカーを大衆化した存在だとしたら、1999年に登場したホンダ初のハイブリッドカー・初代インサイトは、「スーパー・エコカー」と表現しても差し支えないほど特別感に満ちたものと言えるでしょう。私が初めて乗ったのは2001年、以前所属していた会社になぜか営業車として配備されていたCVT仕様でした。

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insight70ps/9.4kgmを発する3気筒の1L SOHCエンジンは走行中常に稼働し、最大トルク5.0kgmの軽量コンパクトな薄型ブラシレスモーターはそのアシストに徹するというホンダIMAは、絶対的なスペックこそ低いものの、車重わずか850kgのインサイトを引っ張るには充分過ぎるほど。NSXで培った技術を大幅に進化させたオールアルミボディ、Cd値0.25の空力ボディ、専用のエコタイヤなどが功を奏し、軽快かつ剛性感に溢れ、しかもウルトラスムーズかつトルクフルという、初代インサイト以外では味わえない独特のドライビングプレジャーを楽しむことができました。当時としては珍しいアイドリングストップ機構が作動した際、文字通り無音になり車内が静寂に包まれるのには、ちょっとした衝撃を覚えたものです。

 肝心の燃費性能はというと、カタログ上は10・15モード燃費32km/Lとなっていましたが、私が乗った車両は営業用として非常に手荒く使われていたため、生涯燃費は10km/L強という悲惨な結果に。ですがこれは、他のスタッフ“も”燃費の良さよりハンドリングや加速フィールに喜びを見出していた、何よりの証拠でしょう。

 この初代インサイトを低燃費スペシャルではなく、現在のCR-Zのように「ハイブリッドスポーツ」として仕上げていたら、CR-Zよりもっと楽しく高性能なクルマとなり、まったく売れない実験車としてその生涯を終えることはなかったと思うのは、私だけではないはずです。

 (XaCAR編集部・遠藤)

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