[編集スタッフブログ] ハイブリッドトラック「ダイナ/トヨエース」劇的進化の秘密とは?

 トヨタの小型トラック「ダイナ/トヨエース」が12年ぶりに全面改良。7月2日より発売が開始される。ダイナ/トヨエースは先代でもディーゼルハイブリッド仕様を設定し、大きな注目を集めていたが、新型では特にこのハイブリッドが排ガス・燃費性能ともに大幅な進化を果たしたという。

【関連記事】[編集スタッフブログ]体もデカいが、心もデカい男!モンスター田嶋の殿堂入り祝賀会

dynaその秘密を、主幹として製品企画を担当した、トヨタ自動車商品開発本部・トヨタ第3開発センターの山本克司(やまもとかつし)さんに聞いてみた。

「新型で特に大きく変わったポイントは?」
山本 ハイブリッドは、ポスト新長期規制(平成22年排出ガス基準)への対応を兼ねて、燃費の大幅な改善を主眼にモデルチェンジしています。

「ポスト新長期規制をクリアする上で、技術的に変更された部分は?」
山本 技術的には、ハイブリッドも普通のディーゼルもそうですが、「DPR」という煤(すす)の後処理装置を改良し、エンジンの燃焼も改善することで、大幅に排ガス性能を上げています。

「新しく何かを追加したというよりは、制御をより煮詰めたということでしょうか?」
山本 そうですね。システム的には燃料添加弁という、新たにDPRの前に燃料を吹いて煤を燃やすものを追加しています。ですが基本的なシステムは同じで、それを進化させたというところですね。

「ハイブリッド側では、どういったところが進化しているのですか?」
山本 まずシステム面では、エンジンとトランスミッションの間にクラッチとモーターが入っていますが、クラッチとモーターの順序を入れ替えたことで、EV走行ができるようになりました。
それに、トランスミッションのすぐ前にモーターがありますので、より回生の効率を上げることができ、結果として大幅に燃費を改善することができました。

「実際には、どの程度良くなったのでしょうか?」
山本 重量車モード燃費上は1割程度(2t車で+1.0km/Lの12.2km/L、3t車で+1.4km/Lの11.6km/L)ですが、実走行では5割くらい燃費が向上しています。

「ユーティリティ面や車体側で進化した点は?」
山本 ワイドボディのキャブを一新しており、居住性と乗降性が改善されています。それにインパネも一新していますので、使い勝手が非常に良くなっていますね。

「小型トラック市場には競合ライバルも多いですが、新型への自信のほどは?」
山本 いま日野自動車さんの「デュトロ」と我々の「ダイナ/トヨエース」とを合わせたシェアは3割前後なのですが、それをもっとアップさせることができると思っています。
先代までのダイナ/トヨエースは日野さんとの共同開発だったのですが、トヨタグループ内で明確に役割分担するという考え方のもと、今回からは商用車専門メーカーとして豊富なノウハウを持つ日野さんが主体で開発しました。
トヨタとしては、主に商品展開の面で、日野さんと意見を出し合いながら、新しいダイナ/トヨエースを作ってきています。

 (XaCAR編集部)

画像ギャラリー