[編集スタッフブログ] 袖ヶ浦フォレストレースウェイは、日本で最もEVに優しいサーキットになる!?

「2011 ALL JAPAN EV-GP SERIES第2戦」を開催した袖ヶ浦フォレストレースウェイに、EV用に急速充電器が設置されていた。ピットに置かれていたのは、菊水電子工業の急速充 電器Milla-E50。こちらは、国内の急速充電規格CHAdeMO(チャデモ)に対応したモデル。その最大の特徴は外形寸法が幅550×高さ 1500×奥行き620mm、重量300kg以下と超小型サイズにコンパクトにまとめられていること。

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QCkikusui この急速充電器が大活躍! レース前はもちろん、レース終了後もしっかり充電をして帰途に着く参加車両でにぎわっていた。今回は、試験的に設置をしているのだが、菊水電子工業の二橋幸司さんによると「今までは、公共施設を中心に設置を考えておりました。こんなところ にも需要があるということは今まで考えもしなかったというのが正直なところです。残念ながらまだ実際に設置をするというところまでは話は進んでいません が、このようなサーキットでの需要が増大すれば、実際に設置することも可能になってくるかと思います」ということだ。

 三菱i-MiEVや日産リーフならこのCHAdeMO規格の急速充電器が有効である。しかし、昨年から毎戦数台が参戦しているテスラ ロードスターの充電方式は、残念ながらCHAdeMO規格は採用していないため、充電に際しては独自のものを用意する必要がある。テスラ モータースでは、全国各 地の宿泊施設などを中心に、独自にテスラの充電ユニットであるハイパワーウォールコネクタの設置を展開している。

  

HPWC02 もちろん、一充電の航続距離が394kmと電池容量は国産EVとは比較にならないほどの充分なスペックを持ち、50kmのレースなら、テスラ ロードスターはまず充電する必要はない。

 しかし、このテスラ用の充電ユニットが、まもなくこの袖ヶ浦のサーキットにも取り付けられるということだ。テスラ ロードスター・オーナーで、今回の第2戦に見事優勝した井土さんが独自に購入し、取り付けする準備を進めているという。

 井土さんは「自分が走行するために必要だったので取り付けてもらう予定ですが、サーキットという場所ですし、皆さんでも使えるようにしてあります。もし必要なら使って欲しい」という。

 EVレースをフルで戦うためには満充電は欠かせない。5月の岡山で行なわれたJEVRA開幕戦は、予選と決勝が2日間に渡って行なわれたため、ひと晩かけて充電をすれば良い、ということで急速充電に対する需要はなかったものの、発電機を回して充電していたことを考えれば、こういった充電環境が整うことが必要となる。

 昨年の開幕戦では、予選セッションを終えたi-MiEVが、200Vの普通充電口にたかってギリギリまで充電していたシーンを思い出す。それを考えれば、今シーズンのこの進化ぶりには少々驚きを隠せない。

 昨年のJEVRAシリーズ初開催の地であり、2年目となる今シーズンも2大会を開催予定の袖ヶ浦だけに、充電施設に対する理解もあり、充電設備が 充実するのは当然ともいえるが、できれば、全国のサーキットでもこういったインフラ整備がなされることを期待したい。

 (photo&report/青山義 明)

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