JEVRA参戦車両に見るEVの可能性~その2

 2011 ALL JAPAN EV-GP SERIES 第2戦「全日本袖ヶ浦50kmレース大会」を戦った参戦車両をクローズアップする企画、その第2弾をお届けしよう。

 千葉市稲毛区にある、ロータス・エリーゼ/エキシージやMAZDA RX-7(FD3S)のチューニングやセッティング、メンテナンスを手がけるTiRACINGは、今回、このレースに2台のEVをエントリーさせている。 1台はテスラ ロードスター、そしてもう一台が日産リーフである。

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tiracing_1ロータスのチューニングショップ!? と聞いてピンと来る方も多いかもしれない。実はテスラ・ロードスターの製作にはロータスも絡み、その設計の一部が共有となっている。ロータスっぽいところがあるのは、コクピット周りなどに共有パーツが使われているためだ。

 テスラ ロードスターのステアリングを握るTiRACINGの井土智洋さんも、ロータス車の流用も考え、当初はパーツなどの販売拡大を考えてテスラを購入した様子。しかし、テスラ ロードスターにはそれ以上の魅力があるという。

 もちろんTiRACINGのテスラには、テスラ モータースでオプションで用意されているハードトップではなく、エリーゼ用のカーボンハードトップを流用 している。しかし、車高調整やオリジナルのバケットシート、4点式シートベルトを取り付けるバーなどは新たに製作している。また、テスラ・ロードスター用のブレーキローターを開発。まもなく完成し、市販する予定だ。

tiracing_2レースでは、同じテスラ・ロードスターに乗る黒澤翼選手が首を傾げるほど、パワーの違いを見せつけて優勝した。徹底的に走り込み、欠点といわれるモーターの温度上昇にさまざまな対策をしている。モーター周りに対してはさらなる対策も考えているようだ。

 もう一台の日産リーフ。井土さんいわく「EVの時代が来ることを見越して」ということで、岡山でのEVレース開幕戦の後すぐに購入し、レースでは 井土さんの奥様である佐知子さんがドライバーとして参戦した。EVの可能性に魅力を感じて、さらにもう一台EVを、ということで購入となったようだ。

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 このリーフ、まだ納車されてひと月ほど。100kmほどしか走行していない状態ですでにこの袖ヶ浦を走っている。基本的に足回りなどをファイン チューンし、Sタイヤを装着して出場した。レースでは、井土さんが引っ張って2台揃っての表彰台を目指していたようだが、うまくはいかなかったようだ。次 回のレースまでに、さらにリーフも進化して、その目標が達成される可能性も高いだろう。

 EVについても、内燃機関搭載車と同じようにイジる楽しみは残されている。レースでの勝負だけでなく、そんな部分をもっとアピールしてくれるショップもこれから数多く登場することだろう。

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