JEVRA開催から1年を振り返る

 日本電気自動車レース協会(JEVRA)が主催するALL JAPAN EV-GP SERIES。昨年は袖ヶ浦と岡山の2戦、そして今年は岡山・袖ヶ浦・SUGO・袖ヶ浦の4戦がスケジュールに組み込まれている。今回第2戦ではあるが、 昨年7月の初開催からちょうど1年して、再び袖ヶ浦に戻ってきたことになる。そこで、この1年を振り返る意味で、JEVRAの理事であり、事務局長でもある富沢久哉さんに話を聞いた。

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JEVRAphoto――開催1年を経て、その成果という点、どのように評価されていますでしょうか?

 富沢「いい見方をすると、思ったより台数は集まってきたな、ということになりますね。ただ、私の当初の思惑からすると、思ったより台数が伸びなかった、というのが正直なところですね。台数に関しては。
ただ、去年この大会をスタートさせたことにより、EVについて、多少なりとも業界にインパクトがあったのではないかとも思っています。残念ながら、 NISMOリーフRCのようなクルマも登場したにも関わらず、実際にレースの現場には出てきていただけていないです。お願いはしているんですけれど。参加していただいて盛り上げていただきたいですねぇ…」

  

JEVRAphoto_2昨年の開幕戦は、9台のエントリー(テスラ ロードスター2台、三菱i-MiEV4台、コンバートEV3台)。今回は13台(テスラ ロードスター2台、日産リーフ5台、三菱i-MiEV3台、コンバートEV3台)がエントリーとなった。

 ――多くの新たなエントラントが参戦し、新しい顔ぶれになったというイメージがありますが。

 富沢「はい。今回びっくりしたのが、日産リーフのエントリーが、なんの働きかけもしなくて、自然に増えてきていること。そのうち、10台15台と増 えていくんじゃないでしょうか。また、レースを終えて、また出たいというご意見もいただいていますし、これから出てみたいという人たちの事前の下見も多 かったようです。そういったところを考えれば順調に成長している、とも言えますね」

 前戦岡山では、電源施設の無いパドックで、発電機を回しながらの充電作業となっていた。もちろん今回も発電機は稼動しているが、施設から電源が取れ、さらには急速充電も可能となり、充電インフラの面ではかなり充実したものとなった。

 ――今回のサプライズは急速充電器が設置されたことですね。今後充電と走行の作戦も新たに立てられるようになりますね。

「そうですね。今回、菊水電子工業さんに急速充電器を持ってきていただいたことは、大変助かりました。次回、さらに台数が増えたとしても、もう一台 急速充電器を追加で持ってきていただくことも可能ということですし、非常にうれしいですね。これまでは、台数が増えて来ると、発電機が何台必要? という ことになってしまってましたので、充電のインフラが整っていくことは非常に助かります」

 レースは8月21日(日)に「全日本 SUGO EV50kmレース大会(スポーツランドSUGO/宮城県)」、そして再び袖ヶ浦で10月30日(日)「全日本 袖ヶ浦 EV50kmレース大会(袖ヶ浦フォレストレースウェイ/千葉県)」というスケジュールである。

 ――次回、第3戦(8月21日/スポーツランドSUGO)は、初の東北開催となりますね。

「はい、どうしても東の方でやりたかったんですよ。そこで今年新たな1戦として組み入れました。このような状況ですし、まだエントリー台数は少ない です。まぁ、しょうがないですけどね。もう少しお声掛けをして、台数を集められたらとたいと考えております。SUPER GTと日程も被っていますので、ドライバーが変わる可能性はありますが、1、2戦ともに参戦している車両はすでにエントリーをいただいていますよ」

JEVRAphoto_3――全日本EVレース、これからはどのようになっていくのでしょうか?
「このレースは、レースという側面だけでなく、走るモーターショーみ たいなイメージがありますので、海外メーカーさんも含めもっと多くの皆さんに参加していただければと思っています。また、敷居の低いレースでもありますの で、EVをもっと楽しみたい、という皆さんにどんどん参加してもらえたらと思っています」

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