[編集スタッフブログ] 日本のITS技術の進化を見た!

 ITS(高度道路交通システム)をご存じだろうか? 聞き慣れない言葉かもしれないが、Intelligent Transport Systemsの略語で、具体的にはクルマと道路と人の間で情報の受発信を行ない、交通事故を減らすなどの様々な問題を解決するシステムのことだ。

【関連記事】[編集スタッフブログ]体もデカいが、心もデカい男!モンスター田嶋の殿堂入り祝賀会

ITS1 こう言うと難しく聞こえるが、すでに皆さんが使っているETCやVICS対応カーナビゲーションなどもITSである。

 日産はITSに早くから注目しており、2005年からdocomo、パナソニック、クラリオンの4社共同プロジェクトとして神奈川でSKYプロジェクトという通信、インフラと強調したITSの実験を行なってきた。

 その実証実験の結果をフィードバックさせたITS技術を今回取材することができた。DSSS(次世代安全運転支援システム)という交差点の事故を防止するシステムであり、すでに7月より、東京・神奈川の15ヵ所の交差点で運用が始まっている。

 具体的には道路に配置されている光ビーコンを車両検出センサーとして使い、クルマと道路の路車間通信を行なう。クルマ側は日産車にオプション設定 される3メディアVICSビーコンアンテナ(約2万7000円程度)で光ビーコンからの情報を受信し、対応カーナビに注意を喚起する仕組みだ。

ITS2 注意喚起する項目は「一時停止規制見落とし防止支援」「出会い頭衝突防止支援」「信号見落とし防止支援&赤信号停止車への追突防止支援」の3つ。

 実際に、対応カーナビを搭載したクルマでDSSSが整備された梶ヶ谷や青葉台の交差点を通過してみたが、側道からの飛び出し車両や一時停止箇所をナビがお知らせしてくれるのでとても走行しやすかった。

 このDSSS、本来であれば1000ヵ所以上の交差点に整備される予定だったが、政権交代による事業仕分けの対象となり予算が凍結されてしまったそうだ。東京と神奈川の15カ所のみの設置にとどまっているのは、そんな事情がある。

 現在、日産はロビー活動や民主党政権への働きかけにより、来期以降の予算獲得に乗り出している。世界的に見ると日本のITSは最先端であり、まだ まだ発展の余地がある。今後は路車間だけでなく、人や車同士の通信も現実味を帯びてきているという。国は、携帯と同じようにITS技術がガラパゴス化しな いよう、世界と足並みをそろえて日本のITS技術を売り出していくべきだ。そう感じた、今回の取材だった。

 (XaCAR編集部・石川)

画像ギャラリー