[編集スタッフブログ] 新たに登場したEV“超”急速充電の真価はいかに?

 電気自動車関連のお話。今回は、急速充電器、といってもCHAdeMO(チャデモ)規格の急速充電器ではなく、“超”急速充電器です。

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RAPIDAS001JFEエンジニアリングの「SuperRAPIDAS」です。従来のチャデモの急速充電、そして超急速充電が可能。また蓄電池を内蔵しており、非常用電源としての利用も可能という

 昨年6月、この超急速充電器の技術開発に成功し、商品化・事業化を推進する組織を発足させたというリリースが、JFEエンジニアリングから発表された。そのJFEエンジニアリングが、ついに具体的な形で、公開したのです。

 どのくらい「超」なのか。通常、急速充電器(200V/50kW)の場合、充電時間は残量にもよるが、バッテリーの80%程度までの充電で、最大30分ほど必要とされる。しかし、このJFEの超急速の場合、8分で80%、わずか3分で50%の充電が可能となっている。実際にガソリンスタンドで給油するように、充電器につないで、窓ガラスを拭いていれば、50%ほど充電ができてしまうという計算。

RAPIDAS002展示された車両の後方にコネクタが設置されている。充電器だけでなく、車両側も急速充電と超急速充電に対応している。車両は、横浜のオズコーポレーションが手がけたSRフェアレディのコンバートEVでした。

 もともと急速充電器の導入のためには、変圧設備などが必要であり、電源供給設備面では、電気料金負担増となる高圧契約が必要となる。しかし、JFEは、その点もクリア。蓄電池を内蔵した充電器なので、深夜電力などを利用して一旦蓄電池に充電をし、そこに蓄えた電気を使用する。そのため、低圧の電力契約のままでOK。さらに変圧設備を設置したり増強する必要が無い。つまり設置する側にとってもメリットは大きいのです。

 もちろん、この超急速充電器は従来の5倍の電流を流すため、現在販売されている日産リーフや三菱i-MiEVといったチャデモ規格を採用している車両、そして独自規格のテスラ・ロードスターといったEVには対応していません。JFE側は特にチャデモ規格を否定しているわけではない、としており、今回発表した充電器「SuperRAPIDAS」には、チャデモ規格に準拠したコネクターも用意し、超急速/急速の両方が使えるハイブリッドタイプの充電器としています。

RAPIDAS003超急速充電のコネクタは、航空機の充電に使われる海外の規格ものを使用しています。ちなみにこのシステムを解説してくれたJFEエンジニアリング・グリーンプロジェクト本部の矢島誠次郎さんは、かつて日産リーフの電池開発を手がけた技術者でもある。

 日本スタンダードとして、リーフ次第では、世界共通へと持って行きたいチャデモ普及協議会には申し訳ないですが、ユーザーとしては、超急速充電のすばやい充電は相当大きな魅力となりますね。

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