JEVRAシリーズは2シーズン目終了 タイトルの行方は!?

 日本電気自動車レース協会(JEVRA)が主催する2011 ALL JAPAN EV-GP SERIESも、10月30日の第4戦袖ヶ浦を持ってシーズン終了となった。

 昨年は袖ヶ浦と岡山の2戦のみの開催だったが、今シーズンは、第1戦の岡山(震災の影響で4月の予定が5月に変更)から、袖ヶ浦(7月)、菅生 (8月)、袖ヶ浦(10月)の4戦を開催。開幕戦はSUPER GTと併催となり、より多くの人に、次世代のカーレースをプロモーションできた。エントリーも、それぞれ第1戦から11台、13台、6台、11台と昨年を大きく上回る参加台数を集め、注目度も 上昇中、と言える。

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Jevra2011001このEVレースも2年目となり、今シーズンからクラス分けのレギュレーションが変更となった。これまでは、市販車と市販車改造の2クラスであった ものを、市販車クラスがモーター出力でさらに区分けがなされ、EV-1(モーター出力100kw以上)/EV-2(モーター出力50kw以上100kw未 満)、さらにEV-3(モーター出力50kW未満)、そしてEV-C(市販車改造)、EV-P(レース専用車両のプロトタイプ・クラス)、EV-F(オー プンホイール車両のフォーミュラ・クラス/このクラスのみ20kmレースとなる)に分類された。

 EVレース最強クラスであるEV-1クラスは、昨年の市販車クラスの勝者、#1 TEAM TAISAN TESLA。ドライバーは昨年の飯田章選手から代わって黒澤翼選手がシーズンエントリーとなった。シーズン2位であった#2 TEAM TAISAN TESLAは昨シーズン同様、植田正幸選手がドライブ。そして新たに#9 OUTERPLUS☆TiR☆TESLA(井土智洋選手)もシリーズ参戦し、開幕戦からにわかに盛り上がりを見せた(今シーズン、テスラ・ロードスターは延べ9回のレースに出場)。

Jevra2011002しかし、植田選手の乗るテスラ・ロードスター1.5は不調のため、この開幕戦でのレース後は出場ナシ。シリーズは黒澤選手と井土選手のガチンコバトルとなった。開幕戦こそ黒澤選手が勝利したものの、その後2戦は井土選手の後方でゴール。

 その差は、井土選手の徹底的な熱対策が功を奏したもので、レース後半でも熱ダレをしない井土選手のテスラに就いていくことができなかった。第3戦を終えた 時点でのポイント数は55対50で井土選手が一歩リード。残念ながらチームタイサンは最終戦へのエントリーを見合わせたため、井土選手のタイトルが確定と なった。

Jevra2011003Jevra2011004最終戦も出場し、きっちりその実力を見せ付けた井土選手は、タイトルを決定後「来シーズンも、2年連続タイトルを獲りたいですね。テスラとリーフ以外に、もう一台投入するかもしれません(笑)」と、さらなるEVへの情熱を語った。

Jevra2011005かわってEV-2クラス。こちらは、昨年末に販売された日産リーフが参戦するクラスである。発売直後のリーフだけに、開幕ではノーマルのリーフが 多数参戦していたが、第2戦ではすでにSタイヤを履く車両も登場し、熱を帯びてきていた。足回りやシートの変更など、パワーユニットを除くひと通りに及んでいる。

 開幕戦クラス優勝をさらった#3 ENDLESS ADVAN LEAF(青木孝行選手)も、エンドレスの市販予定パーツの開発もしている花里功社長の通勤車。足回りの変更は受けているが、「これ以上の大きな改良はしない」という。

 いち早く軽量化対策を施し、GTドライバーを起用しての参戦と、連勝街道まっしぐらと思われたエンドレス号だが、はやくも2戦目に土がついた。この第2戦 から参戦を開始した#72 NATSリーフの金井亮忠選手。RS☆Rの車高調やIDIのブレーキパッド、そして純正ホイールにアドバンネオバを履くライトチューンで、そのチューンの 度合いはエンドレス号と互角で、青木選手が首をかしげるシーンも見られた。

 続く第3戦では、他レース出場の青木選手に変わり、村田信博選手がピンチヒッターとして登場。このレースでもめまぐるしく順位を入れ替えながら、村田選手が勝利を収め、面目躍如。

Jevra2011006そして今回の最終戦。終始5台のリーフが近接バトルを繰り広げ、その中で、黄旗追い越しといったペナルティ問題が発生。残念ながらクリーンなレース結果と はならなかったが、エンドレス号より前でゴールした金井選手がチャンピオンの座をもぎ取った。来年以降も、この激しいバトルを引き続き各所で繰り広げても らいたい。

 EV-3クラスは、シーズンを通してのエントリー車両が無く、タイトルはナシ、である。EV-Cクラスも、数戦参戦するも、ドライバーを交代があり、タイトルは不成立となった。

 来シーズンのスケジュールはまだ決まっていないが、今年よりも1戦多い全5戦を考えているとのこと。また、騒音などの問題の無いEVだからこそで きるレースも、開催に向けて進めていきたいという。世界的に見ても二輪を含めEVのレースの開催がちらほら見られるようになって来た。来シーズンは更なる盛り上がりを期待したい。

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