EV充電サービスは課金が本格化~その2 充電器編~  充電課金、現ナマ時代到来?

 前回、EVの充電が本格的に有料化へ移行していくことに触れたが、今回は、実際の料金徴収の部分について書いてみよう。

 日本全国に設置が進むEV用充電器。三菱および日産ディーラー、そしてサービスステーションなどスタッフがいるところでは、現金での支払いも可能 だが、無人の充電器では、事前に申し込みの必要なクレジットカードや、専用会員カードでの支払いとなっているのがほとんど。金額も、使用した電気量に関係 なく、それも非常に高額な利用料を支払っている。今後は、使った分だけを支払う利用料金で、さらには手軽に現金で利用できる充電器が登場しそうである。

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fujidenki急速充電器の横に設置できるコイン課金装置を、この4月に登場させるというのが富士電機。火力発電や地熱発電プラントなどの発電事業から、N700系新幹線駆動電力制御など、さまざまな車両電機品を扱う大手電気機器メーカーである。

 電気機器メーカーでありながら、同時に自動販売機のトップシェアを誇るメーカーでもあり、受配電機器の制御技術、電力監視の通信制御技術、そして 自動販売機の筐体のノウハウを使った急速充電器をリリースしている。現在の急速充電器のラインナップは、大容量タイプのFRCHシリーズ、そして25kW クラスの中容量タイプ FRCMシリーズの2タイプである。

 今回発表された課金装置は、300×400×1200mmのサイズで、使用可能硬貨は10円、50円、100円、500円の4種類で、紙幣は使え ない(つまりそれほどの金額を必要としない、という設定?)。このコインの識別やお釣りなどに、自動販売機のノウハウが使われているということだ。適合充 電器は上記の富士電機製の急速充電器で、すでに設置を済ませているモデルにも対応するという。

 現在のところ、利用料は定額使い放題、もしくは充電1回についていくら、という価格設定しかない。しかし、計量法規定による検定に合格したメーターを設置する必要があるものの、使用した電力量に応じて充電料金を徴収することも可能となって来る。

 富士電機では、1回の使用可能時間を分単位で設定が可能で、投入金額分だけ電力を提供するという方式を考えている様子。リーフやi-MiEVは急 速充電器に接続すると、搭載バッテリー容量の80%まで充電されるが、バッテリーの状態によって、毎回同じようにきっちり80%充電されるわけではない。 そういった面からも、今回のこのモデルならば、金額分だけ充電されるため、利用する側にとっても不公平感もなくすっきりしていて良い。

fukunishiほかにも、福西電機が展開する「パ・チャ・ポ(EVパワー チャージ ポイント システム)」は、パナソニックの充電スタンドに個人識別認証システムや課金システムを付加する。1台の認証コントローラーで最大32台の充電コンセントに 対応し、今後のEVの増加にも対応できるとしている。

 ここでも、支払いはクレジットカードや硬貨でも可能という、充電器の認証・管理・課金システムを発表。課金機能の部分は、「クレジット パ・チャ・ポ」、「フェリカ パ・チャ・ポ」、「コイン式 パ・チャ・ポ」の3タイプを用意(設置側が認証システムにあわせてこれらを選べる仕組みとなる)。こちらも春先には販売を開始する予定。

 設置側としては、利用料を回収しながら、充電サービスの無人化や充電器の営業時間を延長でき、長時間の充電滞在を避ける、というメリットがある。 小銭が使えるようになれば、普段は利用するつもりがなくても、予定外の充電が急遽必要になった場合に、気軽に利用できるのはわれわれにとっても大きなメ リットとなるだろう。

 (XaCARレポーター・青山義明)

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