[編集スタッフブログ] 実証実験終了につきMINI Eはこれで見納め!?

 JEVRA開幕戦のEV-C(市販車改造)クラスに参戦した2台のMINI E。ゼッケンは32と98。これはもちろん、希望ナンバーとして取得されている方も多いミニとクーパーをもじった数字だ。

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JEVRA101ドライブするのは、ザッカー誌でもおなじみのモータージャーナリストであり、近年ニュル24時間レースでアストンマーティンで出場している桂伸一 選手(32号車)。そしてレース活動を続けながら、ラジオパーソナリティやイベントプロデューサーとしても活躍する、レーサー鹿島選手(98号車)。

 MINIをベースに、後席部分を使ってリチウムイオンバッテリーを搭載したMINI Eは、世界各国で実証実験を行なっている。日本国内でも、そのMINI Eプロジェクトを実施。20台のMINI Eを前後期の2期制として、合計40名の一般ユーザーへの貸し出しにより、ニーズとの合致やさまざまな課題などの抽出を行なってきた。

JEVRA102その実証実験も終わり、18台はすでにドイツへと戻っていった。残る2台が今回の参戦となり、このレース後、ほかのMINI E同様ドイツへと戻ることになる。つまり、このJEVRA開幕戦が、MINI Eの国内での見納めとなったのである。ちなみにこのMINI Eで得られたデータは、2013年から投入されるBMW iシリーズへとつながっていく。

 MINI Eに搭載される交流同期モーターは、 150kW(204ps)/220Nmを発揮。トルクもあるが、出力側に振った味付けである。回生ブレーキは、強力で「特定の条件下なら制動状態の75% はブレーキペダルを踏まずに行なえる(BMW)」としている。駆動用バッテリー容量は35kWh。一般道での使用前提のMINI Eは、バッテリー&モーターともに空冷式。モーターへの高負荷とバッテリー放電の激しいレースでの使用となると、電池残量よりも温度上昇のほうが厳しいと いう。

JEVRA103予選走行が初走行である桂選手は、決勝前日の土曜日の練習走行で鹿島選手のデータも見ながら、タイヤの空気圧を変更するなど、調整をしてアタック。1分32秒243で8番グリッドを獲得。また、鹿島選手は35秒101で9番グリッドとなった。

 決勝でもの温度上昇を極力抑える走行を強いられたMINI E。摂氏45度まで、とエンジニアから制限を出されていたが、参戦2台ともに50度超まで使用したものの「全然問題ない(桂伸一選手)」という。

JEVRA104荒れたレースではあったものの、2台はスタートグリッドと同じ8位(桂選手)と9位(レーサー鹿島選手)でクラス1-2フィニッシュ! 温度の上昇をギリギリで抑えながらの健闘を見せた。バッテリー残量はまったく問題ないレベルだった。

 (XaCARレポーター・青山義明)

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