2012全日本電気自動車グランプリシリーズ第2戦袖ヶ浦

 初戦ノーマルのままで持ち込み敗退した、東京自動車大学校のテスラ ロードスターは、問題点を改善してこの第2戦へ戻って来た。そしてAE86やマイティボーイの改造EVは、三菱i-MiEVをターゲットにクルマを仕上げ ており、ともに「i-MiEVを食う」を目標としている。また、日産リーフはファインチューンのレベルもほぼ横並びで、誰が勝ってもおかしくない。

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001_race5月というよりは、もう完全に夏といってよいほどの良好な天候に恵まれた第2戦。開幕戦と同じ千葉県・袖ヶ浦市にある袖ヶ浦フォレストレースウェイ、このコース2.436㎞のコースを21周で争う決勝レースは、午後3時半にスタートした。

 スタートで飛び出したのは、砂子塾長の#8 TAUS東京自動車大学校TESLA。前戦の反省をマシンへフィードバック。東京自動車大学校の生徒が対策を施しており、「前回のようなひどい負け方はしない」という意気込みどおり、いいペースで逃げに入り、後続を引き離す。

002taustesla学生たちが対策を施してきたテスラ ロードスター。砂子選手は「あとモーター温度を10度下げられれば勝負になる」と自信を見せる

 昨シーズンから4戦連続でポールポジションの井土智洋選手(#1O UTER PLUS☆TiR☆TESLA)は、他のレースのサポートのため午前中は欠席。つまり予選をパスしたためピットスタートとなり、最後尾からの追い上げとなった。

 EV-2(モーター出力50kw以上100kw未満)クラスの日産リーフ勢でも、ポイントトップの#72 NATSリーフの金井亮忠選手が他のレースへの出場のため今回は欠席。変わって菊水電子工業リーフをレーサー鹿島選手がドライブする。

004_ev2予選では#3エンドレス アドバン リーフの村田信博選手がクラス最上位の2番グリッドを獲得していたが、レースは鹿島選手が勢いよく飛び出した。それからは3番グリッドスタートの深栖選手 がすぐ後につけていたが、パスするタイミングを「自分から仕掛けても損。後ろの動きを見て」と静観。

 そのため、電費とギリギリのせめぎ合いを展開してきた常連リーフ勢は混乱してか、誰もなかなか前に出ようとはせず、1分40秒台といういつもより 10秒近く遅いペース。リーフ勢の後方を走るEV-3(モーター出力50kw未満)&EV-C(コンバートEV)クラスの車両も集団に加わって、ビッグト ラフィックを形成。

 テスラの井土選手は2周目にこのトラフィックをパス。そこからははるか前方を行く砂子選手のみ。「敵が見えないのは非常にストレス」というとお り、アクセルを踏みがちだが、モーター温の上昇はペースダウンに結びついてしまうため、計測器を見ながらペースを抑えつつ先を急ぐ。

005_finish砂子選手もがんばったが、11周目の第2ヘアピンで井土選手にパスされ、井土選手はすべての参戦車両をパスしての優勝。5連勝を達成した。

 リーフ勢は14周目でようやく鹿島選手の前に深栖選手が出て、ペースを上げる。後続の村田選手、井土佐知子選手、そして榊原康伸選手も続き、、よ うやくいつのものレースペースに戻ったものの、その後は順位に変動なく、深栖選手は念願のクラス優勝、そして2戦連続の表彰台を獲得した。

006_ev3EV-3クラスのi-MiEVとEV-Cクラスの戦いは、ボディは軽いが小さめのモーターを搭載するコンバートEV勢が、i-MiEVと比べストレートで は遅いもののコーナーでは速いという特性があって、非常にエキサイティングな内容となった。ドライバーのテクニック向上が目立った#86 CATS EV86(戸部裕貴選手)が、総合8位に入った。

007_mityboy今回初出場となった#4 EVマイティ(住田孝之選手)はEV化してすでに13年の熟成を重ねたコンバートEV。ボディの軽さはピカイチ。今回はJEVRA初挑戦であったものの、これからも目が離せない一台となるだろう。

008_kikusuiザッカー編集部と菊水電子工業のコラボで出場した#88菊水電子工業・XaCAR・i-MiEVは、最終ラップで止まってしまった! が3位表彰台を獲得!! 次回は電欠しないよう頑張ります!!!

  

■総合リザルト■
1位  EV-1クラス1位  井土智洋
2位  EV-1クラス2位  砂子塾長
3位  EV-2クラス1位  深栖健男
8位  EV-Cクラス1位  戸部裕貴
10位  EV-3クラス1位  菰田 潔

 シリーズは3ヵ月のブランクの後、第3戦は9月2日(日)にスポーツランドSUGOで開催となる。

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