[編集スタッフブログ] ニュルを愛する気持ちは変わらないのに…

 今年のニュルブルクリンク24時間レース・ザッカーブログもこれが最終回となります。最後はちょっと難しい話。今回参戦している車両にも 「STR」のステッカーが貼られていたので気がついた人もいる、な~んてことは思いませんが、実は、ちょっとした問題が起きているんです。

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Nur1001_2ニュルブルクリンクを昔から知っている人は、今のニュル、特にグランプリコース側を見るとびっくりすることでしょう。グランドスタンドの裏側には、ほんとに巨大なレジャーパークが出来上がっているんです。

 そこに巨大な投資を募ったのですが、その償還目処に出資者との間に問題が生じ、ドイツ政府が税金を投入することで一応の決着を見ています。で、税金を投入したからには、きちんとした管理の下、経営再建中なんですね。

 そのせいで、コースの占有料金やレースのパドックやピットの利用料、ロゴマークの使用料など、近年、ニュルブルクリンク関連のあらゆる費用が高騰 しているといいます。ニュルと共存してきた周辺住民にとって、これは大きな問題です。いろいろな価格が高騰することで、ニュルを敬遠する動きが出たら、自 分たちの生活を脅かすことにもなるわけですから。

Nur1002_3それで出てきた住民運動?が、この「SAVE THE RING」なのです。先ほどのSTRのロゴはこのSAVE THE RINGの頭文字をとったもの。昔ながらのニュル本来の姿を取り戻してコースを救おう、というわけです。

 しかし、下の写真のようなステッカーも存在しています。これはニュルを経営しているニュルブルクリンクGmbH社側が作ったもの。「もっとニュルブルクリンクを利用して、コースを存続させて下さい」というメッセージが込められています。

Nur1003「SAVE THE RING」と「LOVE THE RING」は、対立構造となっておりますが、ともにニュルを愛し「コースを存続させよう」と思っていることは共通なだけに、残念ですね。
※ 取材協力:エイアールリレーションズ

 ここまで長々とニュル24時間取材の編集部ブログをお読みいただき、ありがとうございました。この渾身の取材は、来週金曜日に発売のXaCAR7 月号にて掲載です。レースレポートサイトやチームオフィシャルサイトとはひと味違う、XaCARならではのレポートとなっております。ぜひご一読あれ!

 (XaCARレポーター・青山義明)

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