もともと燃料電池車(FCV)では、水素の充填のための充填口はあっても、電気の放電もしくは充電のための口は存在しない。しかし、今回の大震災の教訓も含め、FCVであっても電源車として使用できるように、放電口を設置せざるを得ないことは明々白々である。
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で、外部給電付きFCXクラリティが登場した。放電口は、車両外側ではなく、トランクルーム内に設置となった。後からの設計なら、こういった場所から取るのがもっとも合理的なのだろう。
では、この給電用のコンセントはどうするのか、という点については、チャデモ規格を採用。日本国内での汎用性も考えれば有効ともいえる。接続プラグは大電製のものとなっているが、これはスペースの問題で、プラグ長の短いモデルということで採用されたようだ。
クラリティのトランクルームに収まる可搬型インバータボックス(最大定格9kW)とは別に、もう一台、1/3の出力となるインバータボックスもお披露目された。
この小さい出力のインバータボックスは、EVからの給電を考えており、チャデモの急速充電口からの給電を想定。ボディ上面に燃料タンクのフタの形 跡が見られるのでわかると思うが、ホンダのインバーター発電機EU26iの筐体を使っているようだ。こちらは住友電気工業製の接続プラグ。この違いは何か という質問に対し、軽量であることを第一に考えた、という答えが返ってきた。ケーブルは1メートルほどとなる。
このインバータボックス、完成度は非常に高そう。つまりは、近いうちに発売されるかも!?
(XaCARレポーター・青山義明)