[編集スタッフブログ] これからのEV用モーターの主流は、交流同期? それとも交流誘導?

 先日の「人とくるまのテクノロジー展2012」のZF(本拠:ドイツ・フリードリヒスハーフェン)ブースでは、こんな展示があった。

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zf_evd1これは、非同期モーター(つまり誘導モーター)。現在市販車でこの形式のモーターを使用しているのは、テスラ モータースのみ。三菱i-MiEVも日産リーフも交流同期モーターを使用している。

 動作原理なんて言うと眠くなる人もいるだろうから、今回は省略。一般的に、誘導モーター(IM=インダクション・モーター)は、単純な構造で、安 価に製作できて長寿命というメリットがある。一方同期モーター(SM=シンクロナス・モーター)は効率の良いモーター(特に永久磁石式の場合)となってお り、ネオジムなど強力な永久磁石の開発により、大出力モーターも実現している。

 ZF社のブースにあったこのEVD1ユニットは、43kgと軽量で、全長460mm×全幅360mm。コンパクトカーに搭載すれば、最高速 150km/h、0→100km/h加速で9秒以内に収めることができる。最大出力90kWだが、140kW/2200Nmまでの拡張性を持っているとい う。

 1スピード2ステージトランスミッション、つまり2段階の減速機構を持つ。なぜか? それは、モーターを高回転で回しているから。なぜ高回転で回 すか、というと、誘導モーターは高回転域では同期モーターに対して効率が良いから、という。つまり高回転で回していれば、こっちのほうが有利、ということ だ。もともとが安価だから、モーターの価格競争になっても大丈夫?

 誘導モーター劣勢と思っていたが、もしかしたら大逆転もありうる?

 (XaCARレポーター・青山義明)

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