【パイクスピーク2012走行初日速報】EVクラス予選セッション終了、まさかの…

 パイクスピークヒルクライムレースの走行初日となる現地8日、EVのみの「Electric」クラスは、同時に予選セッションとなり、決勝レースに向けた熱い戦いが繰り広げられることとなった。

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qualify001予選といっているが、単独走行するこのレースの出走順を決めるだけで、グリッドを決めるわけではない。走行は、全長12.42マイルのコースを、ボトム、ミドル、トップの3つに分けて、それぞれのセクションの練習走行を3日にわたって行なうこととなる。EVクラスは、グループ1に属しており、走行初日はボトムセクション、走行2日目はミドルセクション、走行3日目はトップセクションの練習走行となるスケジュールが組まれている。予選タイムの計測は、ボトムセクションのみで行なわれる。

 EVクラスは走行初日となるこの日、ボトムセクションの走行となる。つまり、走り出しイコール予選となったのである。さらにセッションは、登りの一方通行で1台だけで走行するワンカーアタックなので、一定台数のアタックが終了したら、いったんコースを閉鎖してアタックを終えた集団で山を降りてくるという工程を繰り返す。以前は1セッションで4回以上走れていたのだが、台数が増加したことで、今回は時間が足りず、なんと2回だけしか走行ができなかった。

 各チームともレースマシンでの走行は初となるセッション。舗装されたばかりのボトムセクションの路面は非常に滑らか。だが、日の出直後から気温が上がりきらない時間帯での走行枠。路面温度が非常に低い状態でのタイヤとのマッチングはそれほど良くはないようで、多くがそれに苦しんでいた様子。決勝ではもっと気温の高まる時間帯での走行となることもあって、どう対応するか、が各チームの腕の見せどころといえる。

 各車ともに2回の走行ができたわけだが、その2回目の走行でアクシデントが起きた。増岡浩選手が乗るi-MiEV Evolutionがコースアウトをしてしまったのだ。セクション前半部分にある最初の難所、通称「エンジニア・コーナー」。コースの先がどのようになっているかまったく見えない直角のこの左コーナーで、増岡選手が「ミスコースをした」ということだ。マシンはまっすぐ飛び出して、コースから1m半ほどのくぼみに落ちて止まった。増岡選手に怪我は無く、チームはセッション終了とともにガレージに引き上げ現在、決勝レース出場に向け懸命にマシンの修復作業を行なっている。

qualify002結果、EVクラスのトップは田嶋信博選手(Tajima Motor/Monster Sport Pikes Peak Specail)の4分13秒343、2番手に奴田原文雄選手(Toyota Motorsport/TMG EVP002)が4分27秒659。3番手はエリアス・アンダーソン選手(HCE/Lightning XP12)の4分37秒228。4番手には塙 郁夫選手(Summit/Her-02)の4分49秒638。5番手にマイケル・ブリーム選手(BMW/M3)が5分05秒393。そして6番手にベッキー・ゴードン選手(Mitsubishi Motors/i-MiEV)の6分25秒524という結果となった。

 今日の時点ではグループ1のみの予選アタックであるが、グループ1で走行した「パイクスピークオープン」クラスのロメイン・デュマ選手(ポルシェGT3R)のタイムが、田嶋選手より9秒速く、現時点では田嶋選手が予選2番手となる。

 (文・写真:青山義明)

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