【パイクスピーク2012走行3日目速報】レース前最終セッション終了

 パイクスピークヒルクライムレースの練習走行の3日目となるアメリカ時間の10日。この日の走行が終了すると決勝レーススタートまで一切の走行ができなくなる。EVが出場する「Electric」クラスは、この日トップセクションでの走行を、朝5時半から9時半まで行なった。

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practice001標高3895mのデビルズプレイグラウンドをスタート地点とし、標高4300mのサミットまでとなる、トップセクション。前日の、つづら折りのコースが続くミドルセクションとは趣をまったく異にする、山の尾根を走る高速コーナーが続くステージとなる。4時間の走行枠で3本の走行にプラス、希望すればもう1本コースを走れることとなった。レース前最終のチェックということで、各チームとも、結論出しのためのデータ収集に勤しんだ。

 一方で、電気自動車にとっては、自身の能力を余すところ無く発揮できる最高のステージとなる。酸素が薄くなる高地において、ガソリン車が明らかなパワーダウンに見舞われているのを尻目に、1日目、2日目と変わらないパワーフィーリングで快走した。また、タジマモーターコーポレーションの風洞実験設備で開発されたエアロダイナミクスが効力を発揮し、ハイスピードでの安定性をもたらした。

practice002決勝の「Electric」クラス出走順最初となる田嶋信博選手(#1 タジマモーターMonster Sport Pikes Peak Special)は、この高速ステージに合わせた空力マシンを操り、2本目に2分39秒77のタイムを出した。しかし、3本目最終セクションで電欠症状を起こし走行を終了させている。

 続く出走2番手の奴田原文雄選手(#230 トヨタ・モータースポーツTMG EVP002)は、2分43秒50のタイム。前日に引き続き、アドバンA048のレインコンパウンド(スーパーソフト)のテストを敢行。大丈夫だということになったが、最終的には、決勝日の天候や蓄えたデータとの照合でタイヤをチョイスしたいということ感じだ。

 出走5番目となる塙郁夫選手(Summit HER-02)は3分7秒10のタイムを出している。走行は順調としながらも、以前から症状が出ていた液冷式モーターのオイル循環システムのトラブルを解消するため、このモーターを作ったACプロパルジョンのスタッフと走行後にミーティングを行ない問題解決への道を探った模様。

practice003現在マシン修復中の増岡浩選手は、決勝ではクラス4番手にスタートする。この日もベッキー・ゴードン選手(同7番手出走)の乗るi-MiEVをシェアし、全コースを走行し、ルーキー参戦条件をクリアした。

 この日のボトムセクションは2輪全クラスの走行が行なわれ、1205クラスのカーリン・ダン選手(ドゥカティ/マルチストラーダ)が4分17秒951でこの日の予選トップタイムをマーク。

 これで、決勝レース前に予定されていた走行セッションはすべて終了! 各チームは、この日の午後、コロラドスプリングスのダウンタウンで開かれるファンフェスタに、マシンとともに参加、地元や多くのレースファンとの交流を楽しんだ。

 (文・写真:青山義明)

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