【2012 JEVRA】最終戦を待たずしてタイトルを獲得したAE86コンバートEV

 9月30日に千葉県・袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された「全日本電気自動車グランプリ」第4戦。EV-P(開発車・レース専用車)クラスのリーフRCの活躍に目を奪われるが、このレースで、タイトルを決めたドライバーがいる。それがEV-Cに参戦している千葉自動車大学校の戸部裕貴選手だ。

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catsev8601戸部選手がステアリングを握るのはトヨタAE86。搭載エンジンを下ろして、代わりにモーターと電池を搭載するコンバート車両であるEV-Cクラスに参戦している。このクルマは、千葉県自動車大学校がエントリーさせているマシンで、もう10年ほど前から学校でコンバートEVの教材として使用しているもの。

catsev8602実はこのCATS EV86、全日本電気自動車グランプリ・シリーズ開催初年度から参戦する最古参エントラント、である。参戦初年度は鉛バッテリーだったが、翌年には高価なリチウムイオン電池を搭載し、JEVRAシリーズのコンバートEV初のリチウムイオン電池搭載車となった。今年は授業の一環として、ボンネットをFRPに置き換えた軽量化(7kg減)にチャレンジするなど、少しずつだが進化を遂げている。現在は直流モーターだが、いずれこうしたものも交流式に置き換え、さらなる性能アップを遂げることだろう。

catsev8603これまで袖ヶ浦戦をメインにレースに参戦してきたが、今シーズンはタイトル獲得のため4戦すべてにエントリー。そしてドライバーを固定しての参戦となった。開幕戦はBMWのミニEという強敵がいたため、クラス3位でのスタートとなったが、その後は3連勝で見事タイトルを獲得。最終戦を待たずしてEV-Cクラスチャンピオンに輝いた。

catsev8604「学校の先生と優秀なメカニックのおかげです」とコメントした今年度卒業の戸部選手は、就職先も無事決まり、そちらへのインターンのためなんと最終戦・富士は欠場。来シーズンはこのクルマを後輩に託すことになる。

 (XaCARレポーター・青山義明)

 【CATS EV86 参戦履歴】
2010年JEVRA第1戦・袖ヶ浦(2010年7月19日) ドライバー:藤井俊彦
予選8番手(9台中) タイム2′20.476
決勝7位(市販車改造クラス3位) ベストタイム1′58.607

 2011年JEVRA第2戦・袖ヶ浦(2011年7月24日) ドライバー:廣瀬浩明
予選11番手(13台中) タイム2′16.629
決勝10位(EV-Cクラス1位) ベストタイム1′50.457

 2011年JEVRA第4戦・袖ヶ浦(2011年10月30日) ドライバー:田中達美
予選11番手(12台中) タイム1′53.918
決勝10位(EV-Cクラス2位) ベストタイム2′09.831

 2012年JEVRA第1戦・袖ヶ浦(2012年4月8日) ドライバー:戸部裕貴
予選14番手(15台中) タイム1′44.097
決勝13位(EV-Cクラス3位) ベストタイム1′36.589

 2012年JEVRA第2戦・袖ヶ浦(2012年5月27日) ドライバー:戸部裕貴
予選10番手(13台中) タイム1′40.009
決勝8位(EV-Cクラス1位) ベストタイム1′39.471

 2012年JEVRA第3戦・菅生(2012年9月2日) ドライバー:戸部裕貴
予選8番手(8台中) タイム3′14.372
決勝8位(EV-Cクラス1位) ベストタイム2′30.427

 2012年JEVRA第4戦・菅生(2012年9月30日) ドライバー:戸部裕貴
予選11番手(14台中) タイム1′42.096
決勝11位(EV-Cクラス1位) ベストタイム1′43.068

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