[編集スタッフブログ] 燃料電池車のための水素ステーション技術基準改正!

 燃料電池車(FCV)が2015年から一般販売されるのに向けて、環境整備が着々と進んでいます。11月26日には経済産業省が、燃料電池自動車に水素を供給する、水素スタンドに関する技術基準の改正をを公布・施行しました。

h2st01水素ステーションの建設には、市街地(一般高圧ガス保安法一般則第7条の3)、工場地帯など市街地以外(同第6条)、そして移動式ステーション(同第8条)の3つの規制があります。現在、70Mpa水素ステーションとして建設されている千住、横浜・旭、横浜・大黒、有明のステーションは、2番目の第6条の基準で設置されています。また、70Mpaの霞ヶ関水素ステーションは移動式ですので、第8条の法規下での設置です。

 今回の「水素スタンドの技術基準」とは、その第7条の3を改正したということです。これまではの技術基準は、40Mpa以下の特定圧縮水素スタンドの技術基準というもので、この基準により市街地には35Mpaタイプのステーションしか作れませんでした。これに則って、首都圏でいえば東京・杉並、羽田、成田の35Mpa用の水素ステーションが建設されました。ちなみに40MPaはステーション側の圧力のことで、その差圧(高圧のほうから低圧のほうへ流れ込むこと)でFCVへ水素が充てんされます。ですので、クルマ側が35MPaのことを指します。

 この改正では、第6条を厳しくし、その代わりに、この40MPaを82MPa(この場合クルマ側は70MPa)に引き上げて市街地に高圧のステーションを設置できるようになるというもの。もちろん、スタンドと周辺施設との距離が長くなったり、過流防止弁の設置や貯蔵水素の安全放出など、これまでよりも厳しい技術基準が設けられています。

h2st02現在FCVを実証実験している3メーカー(トヨタ・日産・ホンダ)も70Mpaタンクへ移行していく予定といわれているので、市街地でもこれらに対応したステーションがあると便利になるでしょう。規制の見直しによって、今年度末までに新設が計画されている神奈川県・海老名中央水素ステーション(仮称)、愛知県・神の倉水素ステーション(仮称)、愛知県・とよたエコフルタウン水素ステーション(仮称)の3ヵ所の市街地70MPaステーションの建設も進むことになります。

 これで水素ステーションの整備にも弾みがつくといいですね。

 (XaCARレポーター・青山義明)