
ビアンテは、MCで搭載エンジンをスカイアクティブ技術を投入した2Lに統一し、ATを6速化した(4WDを除く)。試乗したのは以前、特別仕様車で好評を博したグランツSKYACTIVがカタログモデルに昇格。ダイナミックなフロントデザインを採用しているのが特徴である。
SKYACTIV効果で注目度アップ間違いナシ。JC08モード燃費14.8km/Lは、このクラスとしてはかなり魅力的。車重を考えると、もう少しパワーが欲しい気も 走り出せば軽く自然で扱いやすいパワステ、重心の高さを意識したゆったり感ある操縦性、快適感重視のマイルドさに徹した乗り心地が好印象だった。ただし、プレマシーより160kg前後も重いこともあって、同じ2Lエンジンということもあり、とくに出足の2000rpmあたりまでの加速はかなり緩慢な印象となる。とはいえ速度に乗れば動力性能は必要十分だといえるだろう。ステアリングシフトスイッチは世界トップレベルの変速時間を謳い、ショック皆無で反応。首都高速道路などでの走りやすさは抜群だ。
ワイドなメーターエリアが特徴のインパネ。Aピラーは最新のマツダ車と比べやや太めで斜め前方の死角がちょっと気になる 乗り心地重視の足まわりはデビュー当時と変わらず、タイヤがエコスペシャルな16インチに統一されたこともあってカーブやレーンチェンジでのロール、姿勢変化は大きめだが、ステアリングをゆっくり切れば解決。価格対エコ性能を含むお買い得感は一段と高まったといえる。
さらにステアリングシフトスイッチ、スムースで気もちいい運転を評価するi-DM、走行安定装置のDSC&TCS、ヒルスタートアシストのHLA、両側パワースライドドアまで標準化。燃費性能の向上、装備の拡充によって買い得感も高まり、魅力的なモデルとなった。
全幅1770mmのゆとりの3ナンバーサイズでスカイアクティブ、車両安定装置を搭載しつつ255.96万円で手に入る20Cは買い得感満点といえる
ディスチャージヘッドライトやスポーティフロントグリル、本革巻きステアリングなどを装備するのが20S。電動スライドドアは全車標準だ
画像はこちら