首都高速上で小学生が稲刈り体験

都心にそびえる要塞のような建物の屋上で農作業
首都高速道路の大橋ジャンクション(東京都目黒区)が開通したのは、4年前の平成23(2010)年3月。その7月には換気所に自然再生緑地「おおはし里の杜」が完成。現在は、平成24年3月に目黒区の管轄で首都高速道路が整備したジャンクションの屋上部分の公園とともに、上空からの眺めは都会のオアシスのようになっている。
首都高速道路の大橋ジャンクション(東京都目黒区)が開通したのは、4年前の平成23(2010)年3月。その7月には換気所に自然再生緑地「おおはし里の杜」が完成。現在は、平成24年3月に目黒区の管轄で首都高速道路が整備したジャンクションの屋上部分の公園とともに、上空からの眺めは都会のオアシスのようになっている。
換気所にある「おおはし里の杜」の面積は約1100㎡。かつての目黒川周辺の風景をイメージして緑化。そこに約100㎡の水田を作っている。
この水田は、平成24年7月の緑化完成前の6月に田植えを行い、今年で4回目の収穫を迎えようとしている。
じつは、この水田への田植え、稲刈り、脱穀は、近隣にある目黒区立菅刈小学校の生徒が体験学習で毎年行っている。
今年は6月3日に田植えをして、9月25日に稲刈りとなった。脱穀は10月下旬を予定し、機械は使わずに昔ながらの手法を使うそうだ。なお、この約100㎡の田んぼで収穫されるお米は約20kg。小学生たちは家庭科の時間に、自らの手で田植えから脱穀までしたお米を堪能する。
大橋ジャンクションがある目黒区大橋周辺は、首都高速3号線や山手通りといった交通量の多い道路、さらに再開発で大きなビルが立ち並ぶ地域。大きな西郷山公園こそあるが、それ以外はオフィスビルや住宅街で、子供たちが自然と触れあう機会はすくないはず。
そのような環境下で、首都高速道路が田植え&稲刈りの場を提供するのは、子供たちにとって非常に貴重な体験となるだろう。