テスラ専用超急速タイプ充電器「スーパーチャージャー」の実力は?

MuskwithSUPERCHARGERSUPERCHARGER電気自動車メーカーのテスラは、「スーパーチャージャー」という名称の急速充電器を順次設置していくことを発表した。

 このスーパーチャージャーは、同社のEVセダン・モデルS用として開発され、約20分でバッテリーの半分を充電できる(モデルSの85kWモデルならば約250km走行分を賄う)。その出力は最大120kWで、車載充電器を介することなく直接バッテリーへ充電を行う。ちなみにCHAdeMO(チャデモ)規格充電器の最大モデルで50kWであるので、倍以上のスピードで充電が可能である。ちなみにモデルSのオーナーの利用は無料である。

 ただ、このスーパーチャージャーは、モデルS専用。あとでも述べるが、テスラ ロードスターや他メーカーEVには使用できない。

モデルSの充電口はボディ左リアのテールランプのサイド側、リフレクターの裏側に隠されている。充電プラグを近づけると自動で充電口がオープンする仕掛けも!
モデルSの充電口はボディ左リアのテールランプのサイド側、リフレクターの裏側に隠されている。充電プラグを近づけると自動で充電口がオープンする仕掛けも!

 ケーブル長は2.5mと短めだが、テスラ・モデルSの充電口が車両の後端にありケーブル自体を伸ばす必要がそれほどないため、全世界でこのケーブル長に統一しているようだ。
ケーブルは充電器の内側に収まり、収納も簡便であることもスーパーチャージャーの特徴のひとつ。国内に設置されているチャデモ方式の急速充電器よりもデザイン性がよい、といえる。

 すでに北米・欧州ではこのスーパーチャージャーネットワークが構築され始めており、アジア圏でもすでに約20基が設置済みである。

2015年までの日本国内でのスーパーチャージャー設置予定マップ
2015年までの日本国内でのスーパーチャージャー設置予定マップ

 このスーパーチャージャーに必要な電力は、太陽光発電を利用してまかなうとしている。テスラモーターズのイーロン・マスクCEOは、ソーラーシティという会社の会長でもあり、大震災の後2011年7月に、福島県相馬市にそのソーラーシティ社の太陽光発電システムを寄贈もしている。今回の発表ではスーパーチャージャー単体でのお披露目だったが、いずれ日本国内でもソーラーパネルを取り付けたキャノピータイプの充電ステーションが設置されることとなるだろう。

 また、これまでテスラが展開してきたテスラ ロードスターとはプラグ形状が異なり、ロードスター用の充電器であるハイパワーウォールコネクターとも互換性はない。テスラモーターズのカート・ケルティ氏は、「2つの異なるプラグ形状を今後どうしていくかについて現時点では未定。しばらくはこの2種類の規格が共存することになるだろう」と話している。

 日本に設置するこのテスラ版急速充電器。もちろん、現在国産メーカー他が協力し国内外で展開しているチャデモ規格とは全く異なるので、国産EVでは使用することはできない。

チャデモ用充電アダプターを介して、国内約2000箇所の充電スポットも使用可能となる
チャデモ用充電アダプターを介して、国内約2000箇所のチャデモ充電スポットも使用可能となる

 ケルティ氏は「モデルSオーナーがどこへ行っても困らないように日本国内にあるどのようなプラグ形状にも対応する」としており、日本のユーザーには、国内で使用できる各種コネクターをラインナップ。またチャデモ規格に対応したチャデモ用充電アダプターはモデルS標準装備としている。

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