EVユーザー不在の充電器覇権争い (1/2ページ)

EVユーザー不在の充電器覇権争い

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EV 充電器EV用のチャデモ急速充電器は、現在(9月30日現在)日本国内2129基設置されている。その多くは日産や三菱のディーラーに設置されている。しかし、設置場所によって利用料金はバラバラ。しかも、料金徴収の認証制度も何種類もあって、利用する側にとっては、実はこれがなかなか厄介であったりする。
自宅周辺などの限られた範囲での移動に、利用する急速充電が決まっているというEVユーザーなら充電のシステムや手順を知っているので問題はないだろう。ところが、レジャーなどで使ったことがない充電器を使用する遠方に出かけることもあるユーザーにとっては、この複雑な利用制度はなかなか一大事なのである。

 日本国内ではいくつかの急速充電器の利用のための充電サービス網がある。代表的なのは「チャデモチャージ」や「ジャパンチャージネットワーク(JCN)」の2種類だろう。

CHAdeMOチャージに加盟し、首都高速川口PAに設置されている急速充電器
CHAdeMOチャージに加盟の首都高速川口PAの急速充電器

チャデモチャージは、トヨタ、ホンダ、三菱、さらに日本政策投資銀行、中部電力、他にはアルバック、兼松、関電工、鈴与商事などによって設立された充電網整備推進機構が運営している。
こちらの認証システムを使用しているのは、三菱のディーラーを中心に、首都高速やアウトレットモール等に設置されている急速充電器。10月2日現在の対応急速充電器は523基となっている。
利用するには、登録手数料1500円、月額基本料金1000円(いずれも税別)とシンプルな料金設定となっている。また、「チャデモチャージネットワークサービス」の会員には、充電無料のサービス以外に、充電器故障時レッカーサービスや、提携企業による優待サービスなどを受けることが可能だ。

JCNのネットワークに入っている筑波市役所の急速充電器
JCNのネットワークに入っている筑波市役所の急速充電器

JCNは、住友商事(出資比率30%、以下同)、日産自動車(30%)、日本電気(30%)、昭和シェル石油(10%)が出資して設立された会社。
JCNの急速充電器は、日産ディーラーやファミリーマート、関越道や東関東自動車道に設置されている。現在単独サービスで66カ所。
基本的には3つのプランがあり、カード発行手数料は全プラン1400円、月会費がライトプランが934円バリュープランが2381円スーパーバリュープランが4762円(いずれも税別)という具合に分けられている。それぞれのプランで充電するたびにかかる料金が変わってくる
例えばファミリーマートではライトプランの使用料は1回286円で、スーパーバリュープランが1回191円となっている。しかし、残念ながら、JCNは2015年3月末日を持って充電サービスの提供を終了することを発表している。

  

EVSSネットワークの認証器。これにカードをかざして充電をスタートさせる
EVSSネットワークの認証器。これにカードをかざして充電をスタートさせる

 他には、石油元売りの出光興産、コスモ石油、JX日鉱日石エネルギー、昭和シェル石油が提供する「EVサービスステーションネットワーク(EVSSネットワーク)」や、イオンが独自に展開する「WAON」等の充電サービスの認証システムが並列して展開されている。
NEXCO中日本管内の急速充電サービスについては、JTBコーポレートセールスのおでかけCard、充電網整備推進機構のチャデモチャージJCN共に利用が可能。また、EVSSネットワークJCNは相互乗り入れを可能としている。このように一部では相互の利用も可能とはなっているものの、基本的には、それぞれが独自の認証システムをもっているため、互換性がないといった状態である。

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