ランクルプラドの心臓をもつトヨタ新型ボートPONAM-31

ランクルプラドの心臓をもつトヨタ新型ボートPONAM-31

 10月10日、トヨタ自動車は新型ボート「PONAM-31」を開発し、同日よりトヨタマリン営業所と全国のトヨタマリン販売店49社で発売することを発表した。

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PONAM31PONAM-31紹介ビデオの中でトヨタ自動車の豊田章男社長は「トヨタはモビリティの会社であり、空・陸・海をシームレスにつなげていくことも役割だと思います。海のモビリティということで17年前に立ち上げられたのがトヨタマリンです」というマリン事業の設立の経緯を解説する。

 発表会の席上でも、トヨタ自動車 友山茂樹常務役員は「トヨタが考えるプレジャーボートのあるべき姿は、オーナーが自由に海を楽しめるファン・トゥ・ドライブ」だと言う。トヨタらしい最先端技術を活用したボートづくりで、乗り心地、静粛性、居住性を高い次元で達成するべく新たに開発したのが”PONAM(ポーナム)シリーズの集大成”となる「PONAM-31」のようだ。

ToyotaMarine
トヨタのマリン事業は、ボート事業のほかに、船舶用エンジンの販売、そしてマリーナ運営(ラグーナ蒲郡と長崎サンセットマリーナ)を手掛ける

 PONAMシリーズは、トヨタのエンジンを使用し(以前はラインアップに日野製エンジンを採用したこともある)、船体にFRPではなく高強度アルミ合金を採用したアルミハルが特徴だ。
ちなみにPONAMとは、ニュージーランド先住民族マオリ族のマオリ語で「ニュージーランド南島を意味するWaipounamu」からの造語だ。

 1997年にPONAMシリーズが誕生して以来、28、37、26S、26F、26L、28II、28GII、45、28L、28III、35(全長がそのままモデル名となる)という具合に、これまで26フィートから45フィートまでのプレジャーボートを製造してきている。
現在のPONAMのラインナップは28III、28L、35、35swの4モデルだが、今回の3年ぶりに登場した31フィートの「PONAM-31」が、28フィートと35フィートの間を埋め、28フィート艇からの乗り換えを促す。

PONAM31Interior
卓越した走行性能、10年経っても色褪せない美しいスタイリング、機能性を高めた内外装と高い操船性の3点が特徴

「PONAM-31」の全長は10.57mとPONAM-28よりも約1m長く、キャビン容積はPONAM-28IIIよりも3立方メートル大きい17立方メートルと居住性にもこだわっている。これまでのモデルはニュージーランド等で製造をしてきたが、「PONAM-31」は三重県と国内生産となる。

MIKD-VHスポーツユーティリティクルーザーとして開発された「PONAM-31」には、海外仕様の「ランドクルーザー・プラド」用3L直噴ディーゼルのKD型エンジンを搭載している。とはいえ、プラドのエンジンをそのまま使用しているのではなく、KD型エンジンをベースにフランスのナンニ社で船舶用にチューニング。MIKD-VH型(260PS)へと変更し、これを2基搭載することで38ノットの最高速度を誇る。加速感やレスポンスも良好で低燃費、排ガス規制Tier3をクリアし低エミッションも実現している。エンジンの素性は期待値以上で船とのマッチングも良好のようだ。

レーシングドライバーの飯田章氏がアドバイザーとして参加。この発表会にも同席した
レーシングドライバーの飯田章氏がアドバイザーとして参加。この発表会にも同席した

 トヨタドライブアシスト(離着岸操作を簡単に行なえる操船支援システム)、トヨタバーチャルアンカーシステム(自動制御で船体の位置や方向を保持する操船支援システム)などのトヨタの自動車技術を応用した制御システムもオプション設定している。「もっと海とつながる、海のパッセンジャーカーとして、海の良品廉価でなければならない」と友山常務が胸を張る価格は、2970万円(税別)。販売目標は年間15隻となる。

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