地図の更新作業はナビ任せ

地図の更新作業はナビ任せ

 最近の新型車の純正ナビゲーション(以下ナビ)は、エアコンのコントロール、車両情報の表示など「マルチ」と呼ばれる複合的な役割を担っている。もちろん、ディーラーオプションまたは社外ナビを装着できる「レス仕様」も設定されている車種も多い。
近年は車載ナビの代わりにスマホの地図アプリを使用するユーザーが増えている実情もあるが、だからといってラジオとメモリーオーディオを接続できるオーディオ専用機(CDプレイヤーなど)だけを購入する人は決して多くないだろう。

 ある意味、社外ナビは純正ナビよりリーズナブルで、スマホの地図アプリより付加価値を備える必要があるといえるだろう。

eclipse
7インチ型以外に写真の9インチ型モニターという大画面ナビを設定

 10月15日に富士通テンが発表したECLIPSE(イクリプス)の2014年秋モデルは、通信ユニットを標準化してFuture Link(フューチャーリンク)によって市販ナビ初の地図自動更新機能(月に1回)を可能とした。
従来ナビの地図更新は、自動車量販店で専用の機械を接続、ナビ本体のユニットをユーザーが取り外してインターネットでダウンロード、ナビ本体を取り外してメーカーに送るなど、とにかく何らかの手間がかかっていた。
それが、解消されるだけでも十分ストレスフリーとなるだろう。

  

ECLIPSEその機能を備えたのがAVN-SZX04iというモデル。通信機能を生かして地図更新だけなく目的地設定時の予測候補の表示、目的地周辺の駐車場情報(空き状況)も提供する。
その通信はdocomoの3G回線が使われている。通信速度の速いLTEを採用していないのが不思議だが、メーカーとしては「地方では3G回線となる地域もあるので、通信速度より確実に繋がることを重視しました」という。

ECLIPSE
左のスマホに専用アプリを入れれば、ナビやAV操作が音声で可能となる

 地図更新に関しては、クルマの電源が入っているときに自動的に行われる。
また、イクリプスのオリジナル・スマホ・アプリ「CarafL(カラフル)を使えば音声でナビ機能だけなくオーディオ操作までできる。さらにスマホで検索した目的地は保存できるので、そのままこのナビに接続すれば再検索することなく目的地設定ができる。

 ちなみに、通信ユニットの回線使用料は2017年10月まで無料で、以後2年で約3万円となるそうだ。

 ナビユニットはオープン価格になっているが、実勢価格は最上級のAVN-SZ04iが20万円前後、通信ユニットを持たないミドルグレードAVN-ZX04iは17万円前後となる模様。その価格差は、まさに2年分の通信費3万円分。
一般的なナビの地図更新費は2万〜3万円。その手間や時間、さらにAVN-SZ04iが持つ目的地検索機能の高さ、駐車場の空き情報などの付加価値を加えれば決して高いとはいえない。

「イクリプスは使いやすさを第一に考えています」という広報部のコメントは、このような多くの機能をストレスフリーに使えることを象徴しているといえるだろう。

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