アメリカで発表したホンダの次なる安全技術

アメリカで発表したホンダの次なる安全技術

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ITSWorldCongress10月24日に発表し、同時にメディアに説明を行なったホンダセンシング。その発表とともに、9月にデトロイトで行われた第21回ITS世界会議デトロイト2014へ出展し、お披露目となった技術についての解説も行われた。

 ITS世界会議は、世界3地域のITS団体が連携して、毎年共同で開催されているITSの普及による交通問題の解決を図る世界会議で、第1回が1994年にパリで実施以来、毎年欧州、アジア太平洋、アメリカで持ち回りで開催されている。昨年は東京で開催された。ホンダは第2回の1995年からこの会議に参加しており、4輪と2輪の連携した技術など、ホンダならではの技術の提案をしてきている。

AutomatedHighwayDrivingSystem今回のITS世界会議では「“Reinventing Transportation in our Connected World”~つながる世界で、あらたな交通の創世へ」というテーマの下、各社がさまざまな技術提案を行なっているが、ホンダも「セーフティ・フォー・エブリワン」というグローバル安全コンセプトに基づき、クルマと歩行者・自転車、クルマと二輪車の通信技術、そして自動運転のデモンストレーションを行ったという。

OmniDirectionalSafetySystemDSRCデトロイトのベルアイルで行われたV2X(Vehicle-to-X)技術のデモンストレーション。これはDSRC(デディケーテッド・ショート・レンジ・コミュニケーション=スポット通信)を利用して、クルマ、バイク、自転車、歩行者(スマホ)の互いの位置を把握し、接近を知らせるという技術。

AutomatedHighwayDrivingSystem2フリーウェイを使っての自動運転のデモンストレーションランは、ITS開催会場近くにある8マイルの環状高速道路で行われた。単独走行ではなく、このテスト運転に参加していない(そのテスト車両の走行が知らされていない)一般車両が実際に走行している環境下での自動運転である。このフリーウェイは平均時速約55マイル(約90km/h)で流れており、テストコースは、合流・分岐・車線変更といった複雑な要素が絡み合う。この中でハンドル操作を行い、自動ブレーキも使い、問題なくデモンストレーションを終了した。実用化に非常に近い技術レベルであることを実証して見せた。

ITSWorldCongressもちろんこれらの技術はすぐに実用化というものではないが(実際に自動運転に際しては既存の地図情報を使用するのではなく新たにこの自動運転のために地図データを作成している)、「いずれこういった世界が来たらどうですか?」 という提案。世の中が必要だと言えば、実用化も早くなるだろう。

 しかし、実際にこれを今すぐに日本の高速道路でできるかと訊くと、それは難しいという返答であった。特に首都高のような場所での交互に合流していくような状況は厳しいだろうということであった。人と人の”あ・うん”の呼吸、コミュニケーション能力を使わずに交互合流することはものすごく高いハードルなのだということがわかる。また、過渡期ならではのすべてのクルマが同様のシステムを搭載していないということもハードルが高くなっている要因のひとつであろう。

 次回、第22回ITS世界会議は、2015年10月5日~9日、フランス・ボルドーで開催となる。

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