S1のベースとなるA1は、全長×全幅×全高が3970×1745×1425mm。日本導入モデルは、ダウンサイジングターボの1.4L直4(最高出力:90kW<122ps>/5000rpm/最大トルク:200N・m<20.4kg-m>/1500-4000rpm)を搭載。これに組み合わされるトランスミッションはツインクラッチ式7速ATで、FFのみの設定となっている。
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一方S1は、ボディサイズは全長×全幅×全高が3990×1740×1425mmと、全長と全幅がわずかにA1より大きい。
このようにコンパクトなボディに搭載するエンジンは2L直4ターボ。最高出力は231ps、最大トルク37.8kg-mと1.4LのA1に比べ、環境性能を考慮しつつもスポーティな走りを両立するため、パワー指向の設定といえるだろう。
しかも、トランスミッションは6速MT、駆動方式は4WDのみとなっている。
詳細なロードインプレッションはCARトップ1月号(11月26日発売)に譲るとして、サクッと乗った印象を紹介しよう。
まず、足まわり。
コンパクトなボディに18インチホイールを装着(タイヤサイズは225/35R18)を装着し、サスペンションはスポーティなセッティングになっているのだが、そこはアウディらしいしなやかさを備えている。
路面のつなぎ目などの凹凸を通過したときでも、サスがスッと動いてロープロファイルタイヤを装着していることを感じさせない乗り心地を提供する。
また、カーブでは4輪がしっかりと接地し、前輪だけでなく後輪でもコーナリングフォースを発揮していると感じさせるのだ。これは、前後駆動配分比が変化するアウディのクワトロシステムによるところもあるはずだ。
3000rpm以下でアクセルを踏み込むと、ほんの少しタイムラグを感じる。それは本当にわずかで、ギヤを1速下げればなんら問題もない。むしろ、ATに慣れてしまった身体の方が問題なのかもしれない。ただ、シフトレバーの操作感は、少しワイヤーリンケージを感じさせるソフトな部分がある。
とはいえ、勘違いしてほしくないのはS1が単なるホットハッチではないこと。
もともとプレミアムハッチであるA1のスポーツモデルであり、内外装ともにスポーツ度は高めてはいるがプレミアム度も確保されているのだ。それは、シートに座っただけでも十分に感じることはできるはずだ。
アウディS1動画>>>
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