クルマの暖房を早く効かせるクーラント

クルマの暖房を早く効かせるクーラント

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LLC寒い冬の朝、クルマに乗り込んだとき思うのは「早くヒーターが効いて欲しい」ということ。しかし、こればかりはどうにもならない……と思っていた。
が、ひとつ、手があった。それがクーラントを換えることだ。

 クルマのエンジンには冷却水としてロングライフクーラント(以下LLC)が使われているのだが、ヒーターはエンジンの熱で温まったこのLLCから熱を得ている。つまりクルマの暖房は「温水式ヒーター」なのだ。
ということは、LLCの水温が早く上がってくれれば、ヒーターが効くのも早いということになる。

 そこで注目されているのがプロピレングリコールを使ったLLC。プロピレングリコールとは、化粧品や食品の添加物など幅広い用途に使われる、極めて毒性が少ない有機化合物。熱の吸収性がよいという特徴を持つため、LLCにも使用されている。

 熱の吸収性がよいということは、通常のLLCを使っているときよりも、水温の暖まりがいいので暖気時間を短縮でき、ヒーターからは早めに温風が出てくるのだ。

 ちなみに水温が早めに適正値になると、排ガスのクリーン化性能もよくなるので、環境保護の観点から欧州の自動車メーカーは純正LLCにプロピレングリコール系を採用している状況だ。ちなみに日本車はコストの面からかエチレングリコール系LLCが主流だ。

 というプロピレングリコール系LLCだが、前記のとおり、国産車では純正採用されていないので、社外品を使用することになる。

クーラント プロピレングリコール
これがプロピレングリコールを使ったLLC.スポーツ走行向きのタイプもある。

 その一例が化学系アイテムを製造販売しているケミテックが発売する高性能LLCの「PG55シリーズ」がある。
全国の大手カー用品店やスポーツ系専門ショップで取り扱っている。詳細は公式HPを参照して欲しい(http://www.kemitec.jp)。

 LLCを交換するだけで、冬の朝、車内で寒さを我慢する時間が短くなるだけでなく、ヒーターが早く効けばウインドデフロスターの温風を使ったウインドの霜取りの時間も短縮できるという。
朝の数分は貴重な時間だけに、こういう面から効率アップを行うのもいいだろう。

  

LLC
国産車ではまだ以前からのエチレングリコール系LLCが主流だ。性能は問題ないが産業廃棄物扱いなので交換時に注意が必要。

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