NISMOフェスティバルでD1チャンピオンチームのNEWマシンが走る!

NISMOフェスティバルでD1チャンピオンチームのNEWマシンが走る!

オートプロデュースBOSSの新型D1マシンをキャッチ!

NISMOフェスティバル
11月30日に富士スピードウェイで開催されるニスモフェスティバルで、ドリフトデモランをする予定。ぜひ見てほしい

 多くのモータースポーツがシーズンオフになったが、その間、エントラントは「お休み」というわけではない。この時期は来シーズンに向けての準備期間でもあるのだ。
さて、交通タイムス社が発行する「XaCAR 86&BRZマガジン」の技術系連載ページに登場している、長野県のオートプロデュースBOSS。ここはJAF戦でもあるドリフト競技の「D1グランプリ」に参戦していている。これまで2度のシリーズチャンピオンを獲得している実力派チームだ。NISMOフェスティバル2014年までは日産シルビア(S15)をベースにしたマシンで参戦していたが、2015年からはニューマシンを投入させることが決定。ちょうどそのマシン製作最終段階を撮影できたので紹介しよう。

 ちなみにまだどのメディアにも掲載されていない未公開マシンである。

  

  

  

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VQ37VHR型エンジンは、ピストンとコンロッドを強化品に交換。ツインターボ化されている。使うのはトラスト製T620Zタービン

 ニューマシンは日産フェアレディZ(Z34)がベース。このZには、VQ37VHR型NA3.7LV6エンジンが搭載されているが、ドリフトはパワーが必要なのでトラスト製のT620Zタービンを使ったツインターボ仕様になっている。エンジン内部パーツもターボ化のよるパワーアップに対応するため、BC社製ピストンとコンロッドを組んで強化。マフラーも交換されるがD1はJAF公認競技なので、ハイパワーチューンが施されたマシンでも触媒の装着が義務づけられている。そして気になるパワーはというと、まだ、煮詰めている途中だが、初期段階で600psオーバー。煮詰めれば700psクラスまでは伸びる予定だという。

  

 こうしたチューニングエンジンでは、エンジンを動かすためのエンジンコントロールユニット(以下ECU )内のデータを、チューニング内容にあわせることが必要になるが、最新EUCと電子制御システムは非常に高度なのでデータの変更には相応の機材やノウハウが必要。そこで競技車では純正ECUを使用せずレース専用ECUを使うことが多いが、オートプロデュースBOSSでは、D1マシン製作で得たノウハウを、ストリートカーのカスタマイズにも生かすため、困難ではあるが純正EUCでエンジン制御を行う道を選択していた。こういう部分はユーザーの立場としても評価したい姿勢だ。

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サスキットはDG-5製をチョイスする。アーム類はアメリカ製。剛性アップとハンドルの切れ角のアップが行える作りになっている

 エンジン以外の部分も撮影できたので解説しよう。まずはミッション。使うのは当然MTだが、トップクラスのD1マシンには耐久性や操作性の向上のためレース用ミッションに積み替えられるのが一般的。このZにはイギリス製の「クワイフ」製6速シーケンシャルミッションを採用している。足まわりはドリフト競技で有名なサスペンションメーカーであるDG-5製を使用。サスペンションアーム類はアメリカ製の強化品やワンオフパーツを組み合わせて、ドリフトにあった特性を持つ足まわりに作り替えている。

 使用するタイヤはブリヂストン製のRE-11A、ホイールはプロドライブ製の新作をチョイス。外装はロゥエンのエアロキット、ボンネットはドゥラック製、スワン

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取材時はカラーリング前だった。リヤにはSARDのカーボン製ウイングを装着

 タイプのGTウイングはサード製だ。あと、ドアとリアゲートもカーボン製に換えてあるので、ノーマルの外板で残っているのはルーフとリアフェンダーのみ。
というあたりが主な仕様で、ドライバーは2014年から引き続きで箕輪慎治選手を起用する。とにかくこのZ34は2015年のD1グランプリでは大注目のマシンになるはずなので、ドリフトファンはもちろんのこと、モータースポーツファンはこのクルマのことをチェックしておいて欲しい。

  

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