
かつて、ホンダにはフィット・アリアというグレイスと同じ5ナンバーセダンがあった。しかし、こちらはリーズナブルな価格設定をウリにしていたため、ある意味法人の営業車として使用されていた傾向にある。
ところが、グレイスは内外装に高級感のあるデザインや材質を採用。プレミアムコンパクトセダンという位置付けで、やや年齢の高いダウンサイジングを求めるユーザー層をターゲットとしている。

このようなターゲット層の年齢を考慮したのか、ホンダ・グレイスのテレビCMにはあの懐かしの名曲「What aWonderful World」を使用する。そう、ワンダーシビックのCMで使われた曲だ。ただし歌っているのは、アコード ハイブリッドのCMソングで起用したMichael Bubléだ。
キャンペーンフレーズは「大切な人に、グレイスを」。TV-CMでは大切な人の象徴である「娘」が後席に座るシーンが流れる。バックミュージックは、ワンダーシビックで採用した「What aWonderful World」 グレイスCM
ボディサイズは、全長×全高×全幅=4440×1695×1475mm(FFモデル)。前述したように5ナンバーサイズだ。ホイールベースは2600mm。
同じくらいのボディサイズのハイブリッドといえばトヨタ・プリウス。全長が4480mm(グレイスより+40mm)、全幅は1745mm(同+50mm)、全高が1490(同+20mm)、ホイールベースは2700mm(同+100mm)。3ナンバーサイズゆえ、全体的に数値は大きい。
しかし室内サイズは、グレイスが5ナンバーゆえプリウスより幅が40mm狭いが、それ以外の室内長と室内高は上まわっているのだ。これはパッケージングデザインの妙としかいうしかない。
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搭載エンジン&トランスミッションは、1.5L直4ハイブリッドに7速DCTの組み合わせのみ。海外仕様(現地名:シティ)のように1.5Lディーゼルターボと1.5LSOHC V-TECといったエンジンやCVTと6速MTのトランスミッションは用意されていない。
日本仕様をハイブリッドエンジンに一本化した理由をホンダの専務執行役員・峯川尚本部長は「ガソリン代の高騰や排出ガスの低減を目指してガソリンエンジンは導入しなかった」と語る。
燃費性能は、ハイブリッドセダンではトップとなる34.1km/Lを実現している。
トランスミッションは、デュアルクラッチATの7速DCT
エンジンはフィットと同じ1.5L直4+モーターのハイブリッド
画像はこちら さらに下記の価格表を見ると、かなり戦略的な設定となっていることがわかる。
当然、ライバルはプリウス。
グレイスの発表時に「運転する喜び」を感じさせるクルマとも言っている。つまり、ホンダらしい走りの部分とエコを両立しているのだろう。
実際の試乗記は、追って報告する予定だ。
タイプ | エンジン | トランスミッション | 駆動 | 消費税8%込み | |
HYBRID DX | 1.5L
アトキンソンサイクル
DOHC i-VTEC
i-DCD | 高出力モーター内蔵
7速DCT | FF | 1,950,000円 | |
4WD | 2,144,400円 | |
HYBRID LX | FF | 2,040,000円 | |
4WD | 2,293,800円 | |
HYBRID EX | 高出力モーター内蔵
7速DCT
+パドルシフト | FF | 2,210,000円 | |
4WD | 2,409,800円 | |
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ブラックの内装が基本。リヤシートは、リラックスして乗れるようにシートバックの角度を寝かせている
LXにはアイボリー/ファブリックの内装を設定する
センターコンソール前には小物入れを設定
ハイブリッドセダンながらもトランクスルー機能をもつ
リヤシートの下にバッテリーを搭載
LEDヘッドライトを採用。LXとEXに標準でDXはセットオプション
EXのFFモデルは16インチアルミホールを標準装備
EXの4WDは15インチアルミホイールを標準装備
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