
プジョーの基幹車種である308/308SW、そしてシトロエンから約2年振りに日本市場に復活したC4ピカソ。まったく関係がないように思える2車種ですが、EPM2(Efficient Modular Platform2)という新しいプラットフォームを使っています。EPM2はC/Dセグメントに対応するプラットフォームで、ハッチバックやワゴン、MPVなど、あらゆるタイプに流用できる、いま流行りの「モジュール」というヤツですね。
EMP2のポイントは、ズバリ軽量化。全体の76%を高強度および超高強度鋼板で成形し、さらにアルミ素材も使うことで、従来比約70kgの軽量化に成功しています。さて、そんなEMP2を使う、新世代プジョー&シトロエンともいえる2台に、箱根で試乗することができました。あいにくの雨でしたが……。
プジョー308SW まずはプジョー308/308SW。エンジンは1.2Lターボでミッションは日本のアイシン製6速AT。VWゴルフ・コンフォートラインとガチンコのライバルになるクルマですね。最高出力は25ps、最大トルクも55N・m、308が上回っています。
1.2L直列3気筒DOHCターボを搭載 今回、3人乗車で山道を走ってみましたが、パワー不足を感じることはありませんでした。「トルクフル!」というほどではないものの、アクセルを踏み込めばレスポンスよくトルクが盛り上がり、トントンとシフトアップしてスピードを乗せていきます。
まさに“軽快”。足まわりもフランス車らしくしなやかで乗り心地がよく、シートの出来もいい。このあたりはフランス車に対するユーザーの期待を裏切らないモノだといえるでしょう。
プジョー308
プジョー308
プジョー308SW
プジョー308SW
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タイヤサイズは205/55R16
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シトロエン・グランドC4ピカソ そしてもう一台がC4ピカソ。こちらは従来、日本でC4ピカソと呼ばれていた7人乗りのほうはC4グランドピカソ、5人乗りがC4ピカソという名前になります。デザインはこれぞシトロエンという感じで、未来的かつ個性的です。おまけに、C4ピカソとグランドC4ピカソでサイズだけでなくデザインも微妙に変わっていて、こだわりたっぷりです。
こちらはエンジンに1.6Lターボが搭載されていて、ミッションは308と同じアイシン製6速ATです。
シトロエンC4ピカソ C4ピカソで特筆したいのは乗り心地。シトロエンでお馴染みだったハイドラクティブではなくて普通の金属バネなんですが、それでも路面を舐めるように走る乗り心地は極上。ぶっちゃけ、最近の国産ミニバンとは比べものになりません。
ただし5人乗りのピカソC4と7人乗りのグランドC4ピカソを比べると、タイヤサイズの影響もあってか、明らかにピカソのほうが乗り心地はよく、また車重が軽いぶん走りも軽快。どちらにするか、選択に悩むところです。まあ7人乗りのグランドC4ピカソのほうがミニバンとしてキャラクターも明快ですし、価格も5人乗りと20万円くらいしか変わらないので、実際に売れるのはグランドC4ピカソのほうでしょうけど。
左がグランドC4ピカソ、右はC4ピカソ
左がC4グランドC4ピカソ、右はC4ピカソ
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シトロエンC4ピカソ
シトロエンC4ピカソ
シトロエンC4ピカソのリヤシートは3分割式
シトロエンC4ピカソ
シトロエンC4ピカソ
シトロエンC4ピカソ エクスクルーシブは、205/55R16タイヤを装着
シトロエン・グランドC4ピカソ
シトロエン・グランドC4ピカソ
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シトロエン・グランドC4ピカソの2列目シートは3分割式
シトロエン・グランドC4ピカソの3列目シート
シトロエン・グランドC4ピカソにはピラー部にエアコン吹き出し口を装着
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シトロエン・グランドC4ピカソエクスクルーシブは、205/55R17タイヤを装着する
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