異なる「走り」と「走り」に新しい接点

異なる「走り」と「走り」に新しい接点

サーキットを使ったマラソンとスポーツ走行のコラボイベント

 2014年12月13日(土)、千葉県にある袖ヶ浦フォレストレースウェイにて、ネッツトヨタ千葉が主催する「ネッツトヨタ千葉プレゼンツ Run&DRIVE」というイベントが開かれたのだが、その内容が一般的な自動車系イベントとはちょっと変わったものだった。

ネッツトヨタ千葉プレゼンツ Run&DRIVE
家族で参加できるコース1周マラソンのクラスも開催。最後は手をつないでゴールするのがルール。それにしても小さい子でもかなり速いのには驚いた

 というのは、袖ヶ浦フォレストレースウェイのコースを使い、マラソン大会とクルマの走行イベントを同じ日に行うというこれまでにない組み合わせだったからだ。

 袖ヶ浦フォレストレースウェイは1周約2.5km、サーキットなので路面状況はもちろんよく、適度なアップダウンがあり、景色もきれいなので、ここをマラソンコースに使うアイデアはとてもいいと思う。
クルマのスポーツ走行に関しても、走りごたえがあるのはもちろんのこと、コース幅もエスケープゾーンも広いので初心者でも安心して走ることができ、ピットも完備している。

  

ネッツトヨタ千葉プレゼンツ Run&DRIVE
マラソンイベントの楽しみ方は人それぞれ。タイムを狙う走りの人もいれば、途中の風景をカメラに収める人もいた

 ディーラー主催の走行会という面ではなにより安全に楽しく走ってもらうことが重要なので、そういう面からも適切な会場のチョイスだと思う。

 タイムスケジュールは午前中にマラソン、午後にクルマの走行と分けられていて、とくに走行前、走行後にパドックで準備するランナーの安全を確保するため、クルマの走行会参加者の入場時間を午前11時からとしていたのも、マラソン参加者、走行会参加者ともに好印象だったようだ。

  

ネッツトヨタ千葉プレゼンツ Run&DRIVE
走行会クラスには約50台が参加。ネッツトヨタ千葉にはスポーツ部門としてネッツスポルトという部署があるので、このクラスも盛り上がっていた

 また、クルマの走行枠では、サーキット走行会のほかに、トヨタ・ヴィッツのワンメイクレースである「ネッツカップ」参加車両による模擬レースも行われた。
さらに協賛パーツメーカーのプロドライバーが運転するデモカーの助手席でスポーツ走行体験や、それらの車両がコースを周回するなかをクルーズする「サーキットサファリ」も行われた。

 パドックではパーツメーカーのブースやキッチンカーによる飲食ブースも設けられ、さらにJAFの協力によりシートベルトの効果を体験できるコーナーや、子供も対象としたNETZのつなぎを着て記念撮影するコーナーなど、ファミリーで楽しめるコンテンツも用意されていた。

ネッツトヨタ千葉プレゼンツ Run&DRIVE
スペシャルゲストはスーパーGTのGT500クラスにウエッズスポーツからレクサスRC-Fで参戦する脇阪寿一選手。脇坂選手のことを知らないというマラソンメインの参加者もいたが、そこは人気ドライバー、軽快なトークですぐに心を掴んでいた

 このパドックにはステージも設置され、ここではマラソンの表彰式や、スペシャルゲストとして呼ばれた、スーパーGTドライバーの脇坂寿一さんのトークショーや、ジャンケン大会なども開催。「走り」に参加しないギャラリーも楽しめる内容になっていた。

 このスタイルのイベントは全国的に見ても前例がないものだったので、主催のネッツトヨタ千葉も参加者が集まってくれるか不安だったと言う。

 しかし、ふたを開けてみると総入場者数は約900名、マラソンに約300名のランナー、サーキット走行には約60台のクルマがエントリー。初回ながらこれはかなり立派な数字と言えるだろう。

ネッツトヨタ千葉プレゼンツ Run&DRIVE
パドックではパーツメーカーのブースやデモカー展示、そしてD1車両などの展示も行っていた。ここでも小さい子供が興味を示していたのが印象的

 でも、そもそも「マラソンとクルマのスポーツ走行をなぜ一緒に行ったのか?」が気になるところだった。これについてネッツトヨタ千葉のネッツシュポルト店長の鬼崎氏は
「ランニングはとても活動的な趣味で、走る場所によってもその楽しさは変化すると思います。そこで走る場所までの快適な移動手段として、もっとクルマに注目して頂きたいのと、サーキットという場所で楽しむモータースポーツを肌で感じてもらうことで、移動手段ではない、アグレッシブなクルマの一面も知ってもらいたい」そんな気持ちから企画したイベントだったと語っていた。

  

ネッツトヨタ千葉プレゼンツ Run&DRIVE
デモカーの同乗走行。そのデモカーがコースを攻めるところをクルーズするサーキットサファリも人気のコンテンツとなっていた

 では、その結果はどうだったかというと、午前中で出番が終了し、正午の表彰式も終わってしまえばマラソン参加者やその応援の人達がサーキットに残る理由はなかった。
しかし、午後のデモカー同乗走行には順番待ちに長蛇の列ができていたし、デモカーがコースを攻めているなかをミニバンなどでクルーズする「サーキットサファリ」の乗車待ちも長い列ができていた。つまり多くの人が残ってくれていたのである。

 とくにサーキットサファリを体験した子供達を見ていると、クルマから降りてくる顔はみんな笑顔で、なかには興奮気味の子もいた。それくらい肌で感じる「走るクルマ」は刺激的だったのだろう。
いまはクルマに興味を持ってくれない人が増えたと言われているが、少なくとも今回のイベントに参加してくれた人には、クルマの面白いと理解できただろう。
次回の「ネッツトヨタ千葉プレゼンツ Run&DRIVE」も企画していきたいということなので、WEB CAR TOPを見ているクルマファンの方も、マラソンでも走行会でもギャラリーでもいいので、このイベントに参加して、もっともっと盛り上げる手助けをしてあげるのはどうだろうか。

 ネッツトヨタ千葉:http://www2.netzchiba.com/index.html

  

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