ホンダ航空機エンジン開発基地を初公開!

ホンダ航空機エンジン開発基地を初公開!

HF120testroomホンダが手掛ける航空機エンジンの開発基地ともいえる「航空機エンジンR&Dセンター」がメディアに初めて公開された。

 この航空機エンジンの開発現場となるこのR&Dセンターは、埼玉県和光市にある本田技術研究所にある。
今回は、ホンダの小型ジェットエンジン「HF120」の試験運転や施設を見学することができた。

HF120このHF120は、ホンダとゼネラル・エレクトリック社(GE)が共同で開発した小型航空機用のターボファンエンジン。2015年のデリバリー開始を予定しているホンダのビジネスジェット機HondaJetにも搭載される。

 クラストップとなる低燃費(燃費換算で10%向上、期待価値指標で20%超え)と耐久性(オーバーホール間隔5000時間)を持つ小型軽量化のエンジンは、米国連邦航空局の型式認定を取得(2013年12月)。これまでマサチューセッツ州バーリントンにあるGEの工場で生産をしていたが、ホンダ エアロ インクにすべて引き継がれることになっている。

 1962年のガスタービン研究研究室が発足し、ガスタービン搭載車を試作(1971年)。しかし、当時から国産軽飛行機の設計を募集するなど、すでにホンダは飛行機への挑戦を夢見ていた。
ホンダの航空機用エンジン開発の歴史は、1986年に発足された和光基礎技術研究センター設立とともにスタートする。この基礎技術研究センターで、航空機用小型ガスタービンエンジンの研究が再開され、1987年に2.5X、1992年にHFX01開発を開始。1998年にはHF118-2といった具合に要素技術の確立からエンジン技術実証へと開発を進めてきた。
そして、2004年7月に、今回公開された航空機エンジンR&Dセンターが設立。HF118をベースにGEとの共同開発して、このHF120が登場したのである。

HF120testroom2今回公開された航空機エンジンR&Dセンターの主な施設としては、エンジン試験ベンチ、空力試験設備、打ち込み試験設備、燃焼器試験設備、低サイクル疲労試験設備、制御システム開発設備、5軸機械加工設備、精密鋳造設備、炭素繊維樹脂成型設備、エンジン組み立て室、非破壊検査・精密計測設備を備えている。また、北海道・鷹栖には野外試験設備も用意される。

 今回は、その中の6カ所が公開されたが、残念ながら撮影が許可されたのは、ほぼエンジン試験ベンチ室のみ。

 しかし、その開発施設に用意された空気の取り込み口および排出口の巨大さや、エンジンテストでの推力を抑えるための取り付けブロックの頑丈さなど、クルマとは全く異なるエンジン開発のすごさを実感できる見学会であった。

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