軽油が凍る!都会のディーゼル車は要注意

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 ここ数年、海外自動車メーカーだけでなく日本の自動車メーカーからも、日本市場用のディーゼル乗用車が増えている。トルクフルで燃費も良く、ガソリンに比べ燃料代も安いこともあってディーゼル車の人気が高まっている。

 ところが、このディーゼルエンジンの燃料となる軽油は、冬期になると凍結に気をつけなければならないことをご存じだろうか?
これから帰省やレジャーで寒冷地にディーゼル車で行く人は、これを知らないと大変なことになるので、ぜひご一読いただきたい。
ただし軽油が凍るといっても、正確には水のような凍りかたをするわけではなく、流動性が落ちて燃料系を目詰まりさせてしまうのだ。そうなるとインジェクターからエンジンへと軽油を噴霧できなくなり、結果的にエンジンは始動できなくなってしまう。
とはいっても、突然自宅駐車場で急にクルマが動かなくなるようなことは、ほとんどないのでご安心を。あくまでも、移動した先が寒冷地の場合、注意が必要となるのだ。

スクリーンショット(2014-12-29 2.19.21)まずはディーゼル車の燃料となる軽油について説明しよう。
軽油には、右の「軽油の要求品質」表のようにJIS規格で決められた特1〜特3号と5段階の種類がある。
スクリーンショット(2014-12-29 2.50.57)ここで注目したいのが、「流動点」や「目詰まり点」といわれる温度。特1のように数値が小さいほど、気温が低いと固まりやすい。この違いは、添加剤で調整しているそうだ。

 右の「軽油使用ガイドライン」という表を見ると、季節や地域によって販売されている軽油の種別は異なっている。ただ、これはあくまでもガイドラインであって規定ではない。

 一般的に冬期に販売されている軽油は2〜3号で、北海道の気温がものすごく下がる一部地域では特3号が販売されているようだ。ただし、同じ地域でも都市部と山間部で販売されている軽油の種類が異なっていることもある。

寒冷地に行くときは現地のガススタで給油する

DSC_0367では、ディーゼル車で寒冷地に行くときに軽油を凍結(目詰まりなど)させない具体的な対策方法は
「燃料は寒冷地の近くのガソリンスタンドで半分くらいになるようにして、できるだけ多く現地の軽油を給油をする」だけ。
そう、寒冷地周辺のガソリンスタンドの軽油は、気温が高い都市部の軽油よりも流動点や目詰まり点の温度が低い「3号」が使用されているケースが多い。たとえ都市部の軽油を入れていても、燃料タンク内で3号軽油の比率が多くなれば、軽油が目詰まりはしにくくなる。

DSC_0357だからといって、あまりギリギリまで給油を粘らず、寒冷地に入ったら適度なところで給油すると良いだろう。とくに、渋滞中は燃費が落ちるし、また地方のガソリンスタンドは早い時間で閉店してしまうので要注意。ガソリンスタンドまでにガス欠しないように注意してほしい。

 ちなみに、寒冷地でもエンジンが動いているときはエンジンなどが暖まっているので、都市部の2号軽油が目詰まりすることはない。注意するのは長時間駐車するときだ。

20130224_0738151990年代のクロカンブームのときは、ディーゼルエンジンが急に普及したこともあり、このようなことを知らない都市部ナンバーのディーゼル車が、スキー場の駐車場で動けなくなった光景をよく見たものだ。

 ディーゼル車で寒冷地に帰省やレジャーで行くときは、トラブル防止のためにも給油するタイミングはちょっと気を遣ってほしい。