学生フォーミュラの戦いは既に始まっている!?

学生フォーミュラの戦いは既に始まっている!?

学生が自ら構想・設計・製作したフォーミュラマシンで、ものづくりの総合力技術力・総合力を競い合う「全日本学生フォーミュラ大会」。これまでも、その活動についてお伝えしてきた。
現在は610cc以下の4サイクルエンジンを搭載したICV(内燃機関)クラス、バッテリーからの最大電力が連続的に85kWを越えない最大公称作動電圧600VDC以下のEV(電気自動車)クラスの2クラスが用意されている。

写真は第12回大会でEVクラストップ(総合44位)となった静岡理工科大学のEVマシン「SFP14EV」
写真は第12回大会でEVクラストップ(総合44位)となった静岡理工科大学のEVマシン「SFP14EV」

ドイツではすでにEVがICVを上回る総合優勝を飾るなどEVへのシフトが始まっている。だが、日本国内ではEVクラスでは、車検もまともに通過できないチームが続出するという残念な状況である。

 年末、CQ出版社が主催する「エレクトロニクス・セミナー Tech Village (テックビレッジ)」の「モータ&インバータの原理と組み立て」という2日間のコースに、2名の学生が参加していた。EVで学生フォーミュラ出場を狙う岩手学生連合チームのメンバーである。

SAEiwate彼らは岩手からこのセミナーにやってきた。講義を受けつつ、ここで自身が作ってきたコントローラーを持ち込みさまざまな技術知識を吸収しようということでの参加のようだ。

 学生フォーミュラ岩手連合チーム「Sift(Student of Iwate Formula Team)は一関工業高等専門学校、岩手大学、岩手県立大学の3校の学生によるチーム。すでに活動は着々と進んでいるようで、いくつかのスポンサーも集まってきており、間もなくフレームの製作がスタートする頃だろう。

 この全日本学生フォーミュラ大会を主催する自動車技術会では、すでにこれまでプレ大会を含めEVの大会参加を3回行ってきたわけだが、EVクラスへのエントリー台数・成績の現状が芳しくないことを受けて、物的支援の強化策を打ち出してきている。

CQseminar2というのも、学生フォーミュラ大会にEVでエントリーをするという時点ですでにハードルが高く、そのうえ「車検に合格する車両」を仕上げること自体が相当難しい状況にあるというのだ。必要なパーツの入手自体が困難という環境の問題はもちろん、必要な技術・知識などもまだまだで、技術支援が必要という認識に至ったということだ。

 特にパーツに関していえば、モーターやモーターコントローラ、バッテリーにバッテリー監視装置、強電リレーやコネクタなど強電関係の部品は一般的に入手しにくい。そして購入するにしても非常に高価で、大きな障壁となっている。

 このあたりの問題を解消し、学生たちが気軽にICVかEVを選んで参戦できるようになることを望んで止まない。今年の開催となる第13回全日本 学生フォーミュラ大会は2015年9月1日~5日、場所は静岡県のエコパ(小笠山総合運動公園)で開催予定だ。

  

画像ギャラリー