順調に販売台数を伸ばすリーフは進化する?

順調に販売台数を伸ばすリーフは進化する?

 1月23日に日産自動車が行った発表会『国内販売強化に向けた取り組み』で、電気自動車LEAF(リーフ)の進化にも話題が及んだ。

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Katagiri_vicepresident3FY162015年度以降の取り組みとして、2016年度以降の新型車投入に触れ、主要モデルの刷新、軽自動車の増強などを説明。EV技術を活用した環境車の投入、そしてEVの進化という2点の説明があった。

  

  

  

LEAFの販売は順調

 現時点でのリーフの販売台数だが、着実にその数を伸ばしている。2014年12月現在のデータではグローバルで15万8000台(そのうち国内は4万9000台)の販売台数を達成している。登場から丸4年となった現在も1000台/月程度の堅調な販売が続く。

 そのリーフオーナーの購入理由についても、発売当初の2010年の段階では、ゼロエミッションであることをその選択の理由の筆頭に挙げるオーナーが多かったようだが、2013年時点での調査を見ると、ランニングコストの安さが第1位となる。つまり、オーナーがこれまでの環境意識の高い人たちから一般層へと拡大しているということだ。

chargerまた、国内の急速充電器の設置数は、2014年度末には約6000基になるという見込みだ。この数字はリーフの自宅充電器を合わせると約4万基となり、ガソリンスタンドの3万4000基を上回るとしている。

 リーフオーナーが加入する日産ゼロ・エミッションサポートプログラムは、昨年変更となり、通常のディーラー設置の急速充電器(約1600基)の無料利用が可能なライトプラン(月額税別1429円)に、ディーラー以外の全国約2500基(2014年度末時点)の急速充電器も無料で使用が可能となるスタンダードプラン(月額税別3000円)が追加された。
関係者によると直近のプログラム加入者のプラン別の割合は、スタンダードプラン4割、ライトプラン6割ということだ。

LEAFそして気になる「EVの進化」である。これまで日産が使用しているEV用バッテリーは正極にマンガン系を使用したリチウムイオン電池を使用している。この採用については安全性やコスト面の問題もあってのチョイスだったが、もちろん以前から指摘されていたことで、この正極活物質を変更することでバッテリー性能を大幅に進化できる。

 今回は車両の発表といった説明会ではないため、詳細は語られなかったが、数年の内に航続距離の延長が図られるEVが登場することになるだろう。

  

日産FCVの登場はナシ?

 説明会後の質疑応答の時間では、燃料電池車(FCV)に関しても質問が及んだ。

XtrailFCVトヨタに続き、ホンダも2015年度中には燃料電池車の投入を予定している。
日産自動車の片桐隆夫副社長は「まずはEVを主力商品として取り組むことが基本。状況の変化によって将来的に投入することがあるかもしれない」と答えるにとどまった。
昨年末の日産の志賀俊之副会長の「当面はFCVの開発を急がず、EVに取り組む」という発言に沿ったものとなる。

 日産が、FCVの技術開発に本格的に着手したのは1996年のこと。2005年には独自のFCスタックを載せた「X-TRAIL FCV」を登場させ、その後も進化をさせてきている。
2011年1月には、トヨタ、ホンダとともに『2015年には市販モデルを導入をする』という共同声明を出した。しかし、2013年1月末に、日産ルノーアライアンスとダイムラー&フォードによるFC共同開発という新たな取り組みをスタートさせると発表し、2015年のFCV市販を取り消す。昨年2月のFCエキスポで「早ければ2017年の発売」と関係者の発言を得ていたが、それがさらに一歩後退した様子だ。

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