スカイラインGT-Rは未だ現役・HKSプレミアムデイ開催(その2)
毎年恒例となってきた「HKS PREMIUM DAY」。今年も1月25日に富士スピードウェイで開催された。

収穫の多かった今年の「HKS PREMIUM DAY」だが、その一番の注目ポイントはRB26DETT型エンジン系のパーツの新規開発だ。
このエンジンを搭載するのは、平成元年登場し、最も古いモノであるとすでに生産開始から26年が経過したR32型スカイラインGT−R。発売から四半世紀を超えたクルマの商品開発が改めて行われることはHKSでも異例のことだという。
特に今回は周辺パーツだけでなく、エンジンブロックなどエンジン本体に着手することが発表され、R32/R33/R34といった名車スカイラインGT−Rと今後も向き合って行く姿勢は現在所有するオーナーにとっては朗報だ。


チューニングショップが本コースのタイムを競う「OPTION FUJI SUPER LAP」でもGT−R勢がトップクラスの速さを刻む。
R35GT-Rクラスは、HKSテクニカルファクトリーとkansaiサービス、4WD・SタイヤクラスのスカイラインGT−R(R32/R33/R34)はATTKDオーテック(R32)とガレージ伊藤(R34)の一騎打ちの様相となった。
R35GT-Rクラスはともに1000psオーバーでスペックも拮抗していたが、1分42秒752のkansaiサービスに対して1分41秒743を記録したHKSテクニカルファクトリーに軍配。


スカイラインGT−R(R32/R33/R34)の対決はパワーが650ps、車重も1300kg台とこちらもほぼ拮抗。空力を味方につけたATTKDオーテックが1分40秒925で、1分41秒508のガレージ伊藤を振り切った。
ちなみに、最新のR35GT-Rより型式の古いスカイラインGT−Rのほうがパワーも少なく、速いという点にも注目。
R35GT-Rチューニングの熟成により、そのタイム差は年々縮まりつつあるが、チューニングはトータルバランス。スカイラインGT−Rの実力もまだまだ一線級ということだ。
そのようなGT−R勢の争いを尻目に、ラジアルタイヤクラスでトップに立ったのがトップフュ−エルのS2000ターボ。
800ps/1120kgの軽量ハイパワーをVOLTEX製のフルエアロでコントロールするFRマシンが1分39秒121の驚異的なタイムを記録。果たしてGT−R勢はこのタイムに迫れるか。来年はさらに激しさが増しそうだ。