大阪オートメッセ2015 ~ VIPスタイル 出展車両詳細情報その3

大阪オートメッセ2015 ~ VIPスタイル 出展車両詳細情報その3

 大阪オートメッセに、VIPスタイルは本誌の表紙を飾った3台のクルマを出展。

 そこで、3回連続で展示車それぞれのバックボーンを知って頂くために、VIPスタイルに登場したときの表紙の記事を掲載。クルマの素晴らしさをご堪能ください。最終回は、岐阜県の塩月サンのクラウンです。

※以下の記事は、2014年10月号のVIPスタイルから抜粋しています。

3-1
オーナー 塩月義孝(岐阜県) 18CROWN

偽りなくVIPに人生を賭けている男が
再び、オーナーとして表の舞台へ

「次から次にやりたいことが出てきて、今はその気持ちを抑えるのが大変なぐらい。こんなにも自分をワクワクさせてくれるなんて思ってもみなかったですよ(笑)」。全身でVIPを満喫しているのが伝わってくる、このコメントが非常に印象的だった。今月の表紙を飾ったのは、封印を解き、見事に復活を遂げた、誰もが知る彼だ。

3-2イエローモンスターがニックネームのインフィニティQ45をご存知だろうか。最後に姿を現してから14年も経っているので、若い人は知らなくて当然なのだが……。

 14年。長い長い沈黙を破り、再び、オーナーとしてVIPの世界に戻って来た。塩月義孝。そう、人気イベントを主催する彼が、18クラウンを相棒に復活を遂げたのである。

 どうして、こんなにも長い間、クルマをイジろうとしなかったのか。その思いは非常に熱い。

「イベントのためです。イベントを通じて、業界を盛り上げたい。そのためには、裏方に徹しないとならないと思いました。愛車もやって、イベントもやってっていうのは、どちらも中途半端になりそうで、当時の自分にはできなかった」。

 今回、その封印を解くのだが、そのきっかけもイベントだった。

「ずっとイベントを見てきたんですが、みんなが楽しそうにしているのが本当に羨ましかった。クルマを自慢し合って笑っている姿。それを見ると、いいなぁって。凄く大変だけど、今ならイベント運営と愛車を両立させる自信もあるんで、だから、もう一回、オーナーとしてやってみようって思ったんです」。

3-3VIPは楽しい。これが彼の今の気持ち。製作中は多くの人から期待され、プレッシャーは半端じゃなかった。だが、それを乗り越えた今は、クルマと一緒にいる時間が楽しくて仕方がない。

「完成したばかりなのに、次々とやりたいことが出てきて。今はその気持ちを抑えるのが大変(笑)。VIPが楽しいのは知っているつもりでしたけど、こんなにもワクワクさせてくれるとは思ってなかった。やっぱり、愛車があるって最高ですね」。

 18クラウンを選んだというのも、実に男らしい。ご存知の通り、このクルマは十人中十人が、最も激戦区だと断言する大人気車種なのだが、

「もちろん、それを分かった上です。どうせやるなら一番熱いベースで、どこまで食らいつけるかっていうのをやってみたかったんです」。

 ドレスアップの方向性はVIP。オーバーフェンダーは王道的にまとめ、エアロで個性を出すという作戦。

「たくさんの人にクルマを覚えてもらいたいので、あえてエアロは今の流行を避けて、誰とも違うデザインを追求しました」。

 欧州車のエッセンスを取り入れた左右の開口部は唯一無二。バンパーの中におさめるのではなく、フィンを飛び出させ、3D感を強調しているというのもポイントだ。

 オバフェンは前7センチ・後ろ9センチのアーチ上げ。その上で、フロントは5センチ、リアは8センチほど、くっきりと膨らませた。

「エアサスの特性を生かして、前後共、どの角度から見ても完璧なツラになるようにしました。イベントは基本、走りではなくて置き型なんで、となると、エアサスならここまでやらないとって思ったんです」。

 そして、その中に投入したホイールは超深リムのエクイップ。塩月サンにとって、非常に思い出深い品。

「実はこれ、イエローモンスターに履かせていたやつで、ずっと大切に保管していたんです。その当時は嫌なぐらいトラブル続きで(笑)、ほとんど使えなくて……。だから、この18クラウンで日の目を見せてあげたいなって思ったんです」。

3-4インテリアは赤基調でコーディネート。7種類もの素材を使い分けることで、赤一色ながらも、驚くほどの立体感を演出している。

 インテリアの見所は本当に多いのだが、その中でも特にとなると、やはり、シートになるだろう。

「モチーフは今まで見た中で一番カッコイイって思った、フェラーリ458です。半端じゃないスポーティ感に惹かれました」。

 ホールド性を高めるために、シートの両サイドにはショルダーサポートとニーサポートをワンオフ。これはVIP業界で初となる試み。

「純正のシートをバラして骨組み状態にして、自分の体に合わせて、ショルダーにはパイプを、ニーには鉄板を溶接。そして、ほど良くウレタンを入れて仕上げました」。

 どんなに離れていても、自分の存在を知らしめることができる、LEDを駆使した超華やかなトランクオーディオ。こだわりは内外装と同様、3D感で、「あれ、モニターが宙に浮いてる!?」って思わせる、そんな技巧を凝らした見た目が自慢。

 もちろん、音も重視し、
「イベントで誰よりも鳴らせるようにってリクエストしました。自分が想像していた以上に凄くいい音で、とても気に入っています」。

 クルマができ上がり、改めて、自分は本当にVIPが好きなんだなって実感した。

「さっきも言いましたけど(笑)、ホント、やりたいことが頭の中に次から次へと浮かんでくるんですよ」。

 塩月クラウン。このクルマも間違いなく、“その後”も楽しみな一台。

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