晴天時のバックフォグ点灯は後続車への目つぶし攻撃

晴天時のバックフォグ点灯は後続車への目つぶし攻撃

必要なとき以外は点灯しない
バックフォグランプの点灯のマナー

 バックフォグランプ(リアフォグランプ、リーディングランプとも呼ばれる)は保安基準の条項のなかでは「後部霧灯」と呼ばれています。

 このランプは後方から来るクルマに対して、自車の存在を知らせるための装置ですが「霧灯」という名称があるように、濃い霧、激しい雨、雪など視界が悪い道路状況のときに点灯するランプです。
視界不良時に点けるランプゆえに明るさが必要なので、ブレーキランプと同等の明るさを持っています。

DSC_0303さて、そんな後部霧灯(以下バックフォグランプ)ですが、この点灯についてのマナーというものがあります。それは「必要のないときは点灯しない」ことです。

前出のようにバックフォグランプはブレーキランプと同等の明るさがあります。そして遠くのクルマに存在をアピールできるよう、光軸は真っ直ぐ後ろを向いるので、視界がいい日に点けているとすぐ後方を走るのドライバーにとっては「かなり眩しい光」となっているのです。

とくに夜間の高速道路ではまわりの風景が暗いだけに、闇の中に赤く煌々と光るバックフォグランプは余計に眩しく感じるものです。
ところが、バックフォグを点灯したクルマの後方を走行するドライバーは、運転中は前方から目を背けることはできないので、バックフォグの眩しさから逃れるには、極端にスピードを落として大幅に車間を開けるか、追い越しをかけるしかないのです。

フォグライトと同軸上にバックフォグのスイッチが配置されていると、スイッチを回しすぎてフォグだけでなくバックフォグまで点灯させていることがある。インジケータは必ず確認してほしい
フォグライトと同軸上にバックフォグのスイッチが配置されていると、スイッチを回しすぎてフォグだけでなくバックフォグまで点灯させていることがある。インジケータは必ず確認してほしい

そして1台がそのように避けても、次のクルマが後ろに付くでしょう。するとまた同じように離れるか、抜くか………、バックフォグを点灯したクルマが目的地に到着するまで延々これが自車の後方で起きるのです。これは後方のクルマにとってイレギュラーな走りをすることでもあるので、それが事故に結びつく恐れも出てきます。
ただし、そのようなことが自車の後方で起きているとは、バックフォグを点灯しているドライバーのほとんどは認識していないでしょう。

とはいえ、追突予防の意味で、夜間はバックフォグを常時点灯させるというドライバーの方もいると思いますが、夜間の後続車へのアピールについてはテールライトが正常に点灯していれば問題はありません。つまり悪天候時以外でのバックフォグ点灯は「眩しい視界を後方のドライバーに強いる行為」といえるのです。
それだけにバックフォグランプが装備されているクルマに乗る方は、濃霧、豪雨等の視界不良時以外はバックフォグを消灯しておくことが、クルマを乗るうえでのマナーと言えるでしょう。

それほど迷惑をかける可能性があるものなら、使用法について明確な決まりが欲しいところですが、バックフォグランプが国産車の装備として一般化してきたのは近年であり、法律が対応し切れていないのが現状です。
ただ、道路運送車両の保安基準の第207条には「後部霧灯の照射光線は、他の交通を妨げないものであること」という文言があります。これは「後続車のドライバーが眩しく感じるときは使用しないこと」とも解釈できますので、やはり不要なときにバックフォグランプを点灯させることは避けたほうがよいでしょう。

本人は点けたつもりではないのに、バックフォグランプが点灯しているというケースも多くあります。これはライト操作系の誤操作が原因なので、ご自身のクルマのライトスイッチの操作について、クルマの取扱説明書に目を通して確認しておきましょう。
補助灯としてフォグライトを点灯したつもりが、バックフォグまで点灯してしまっていることもあります。
バックフォグランプが点灯時は、インジケーターに表示してドライバーが確認できることは法律で決まっています。
ハイビームにしていることさえ気がつかない人がいるので、日頃からメーターを見て点灯しているインジケーターの意味を確認をするように心がけてほしいものです。

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