OKIエンジニアリング、新試験センター開設

 自動車系パーツなどの信頼性評価、環境システム 技術、計測技術などの技術サービスを展開しているOKIエンジ二アリングが、新たな試験受託サービス拠点として東京都東久留米市に西東京試験センターを開設。2月23日、開所式が行われ、報道機関に内部の模様が公開された。

テープカットは、左から中嶋龍一システム評価事業部事業部長、浅井 裕 沖エンジニアリング代表取締役社長、中村慎也 西東京試験センタ センタ長
テープカットは、左から中嶋龍一システム評価事業部事業部長、浅井 裕 沖エンジニアリング代表取締役社長、中村慎也 西東京試験センタ センタ長

 OKIエンジニアリングは、沖電気工業の100%子会社で、信頼性解析事業部、システム評価事業部、EMC事業部、計測事業部、デバイス評価事業部、環境事業部、部品情報事業部等で構成される。
このうちシステム評価事業部の信頼性試験では、総合評価サービスを練馬区氷川台にある本社で、そして特殊環境および車載試験を埼玉県本庄市にある北関東試験センター、そして航空・ロボット・FA用精密部品対応としてこの西東京センターが受け持つこととなる。

 取材した西東京センターは、機械振興協会の技術研究所内に開設。もともと一般財団法人 日本電子部品信頼性センター環境試験所だったが、職員も含め事業譲渡という形でOKIエンジニアリングが譲り受けたもの。同試験所が行ってきた試験は継続することになっている。

Shikenki事業所内には、数々の試験機が並ぶ。
今回の開所にあたって、温度サイクル槽1台、恒温恒湿槽2台、高温槽1台を増強。さらに温度減圧複合試験機や300℃対応熱衝撃試験器の導入を予定。さらに電力に余裕があるとして、パワーモジュールなどの大容量電力需要の試験にも対応できる環境を構築していくとしている。

  

 さて、ここではいわゆる車載部品の信頼性評価と環境試験を請け負っているわけだが、我々でもなかなかこういった分野の取材をする機会はない。今回は、システム評価事業部の中嶋事業部長に話を訊くことができた。

 現在、車両の開発スピードが上がっている中で、自動車メーカーは社内での開発にさらに力を入れつつある。そこでシステムの信頼性評価といったものをアウトソーシングしていくという形でOKIエンジニアリングがその役割を担う場面が増えている。

 この信頼性評価の具体的なテスト項目については、屋外環境試験で耐候性のテストを行ったり、温度や湿度はもちろん、振動や衝撃といった車両が置かれている環境を再現し、評価をしていく。
例えば、燃料ホースやエアダクトホースなどのゴム部品や樹脂パーツなどは、耐オゾン性、耐熱性、耐寒性、金属非腐食性の試験を行って劣化度合の解析を行うという具合だ。
現在クルマ一台あたりの半導体搭載量も非常に多く、さらに近年では、LEDの照明パーツやHEVのパワーデバイスも車載となるため、こういった新しい部品の評価も行っているという。

 OKIエンジニアリングでは、単に信頼性評価だけではなく、サンプルの故障原因究明まで解析する「故障解析」サービス、将来故障に至る危険性を推定する「良品解析」サービスといったコンサルティング的なサービスも提供するという。

 こういった試験によって、10年20年という耐久性のあるパーツが選定されていき、日本のものづくりだけでなく、日本車の品質の良さを保持することにもつながっているのだろう。

画像ギャラリー