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そして2015年2月25日、「メルセデス・マイバッハ Sクラス」とネーミングを変更して復活を遂げた。
その名からも察せられるように、このモデルから専用ボディは採用せずメルセデス・ベンツのSクラスのロングモデルをベースにホイールベースを200mm延長するなど、マイバッハとして相応しい威厳と高級感のあるクルマへと仕上げられている。
メルセデス・ベンツとしては、AMGをスポーティカー、マイバッハはプレミアムカーとしてブランド(キャラクター)分けをしているそうだ。
その結果、従来のマイバッハのように最も費用が必要となるオリジナルボディの開発&製作が不要となり、コストが削減できるようになった。さらに、ベースモデルの技術的な進化にもいち早く対応できるため、先代モデルに比べバージョンアップするスピードもアップしているのだ。
メルセデス・マイバッハSクラスの発表会では、ドイツに根付いた文化・芸術であるオペラが披露された
舞台では生オーケストラと演出によって、オペラを楽しめた
発表会にはメルでセデスベンツ日本の上野金太郎社長とソプラノ歌手でありクリスチャンディオール日本の初代代表であった谷口久美さんが登壇
画像はこちら さて、マイバッハの特徴ともいえるロングボディのSクラスより200mm延長されたホイールベースは、すべて後席のスペース拡大へと割り当てられている。
ところがリヤドアの幅は66mm狭められ、Cピラーに三角窓を移設。これによって、リヤシートはドア開口部より後方となり、プライバシーと高い居住性を確保している。
リヤシートにはリクライニング機構のほかオットマンなど、快適に移動できる装備が満載。もちろん、リラックスした姿勢でも万一のときに乗員の安全を確保する新機構が盛り込まれている。ドア開口部が狭められプライバシーも確保。WEB CARTOP編集長が手にしているのは専用のシャンパングラス「五感で感じる極上の快適性」と謳うインテリアは、左右独立式リヤシートは43.5度までのリクライニングを可能とするエグゼクティブシートを採用。その周囲をクラフトマンシップで仕上げられたウッドトリムが取り囲む。後席中央には飲み物を冷やすクーリングボックスを装備し、ドイツの高級銀食器メーカー”ROBBE & BERKING(ロベ&バーキング)の専用シャンパングラスも用意されている。
グレードはS550とS600の2種類。搭載エンジン&トランスミッションは、S550が4.7LV8DOHCツインターボ&9速AT、S600は6LV12SOHCツインターボ&7速ATとなっている。
さて、気になる車両本体価格だが、メルセデス・マイバッハS500は2200万円、メルセデス・マイバッハS600が2600万円と先代モデルに比べるとほぼ半額。
メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルとしての豪華さ、他メーカーの同クラスと比較してもかなりお買い得な価格設定といえる。もっとも、それを実感できるのは世界の富裕層だろう。