スマートモビリティ社会を支える人材を輩出!

スマートモビリティ社会を支える人材を輩出!

 2015年3月13日、東京・八王子にある学校法人トヨタ東京整備学園トヨタ東京自動車大学校で、新校舎「スマートモビリティ棟」のメディア内覧会が行われた。

SmartMobilityBuilding
新しくできあがったスマートモビリティ棟は耐震強度もより強い設計。太陽光パネルも載せていることで、災害時は地域の避難所としても活用できる、としている。敷地の一角にはAC普通充電器も設置されている

 この学校は、1954年に設立されたトヨタ直営自動車教習所「日本自動車学校(現:トヨタドライビングスクール東京)」に自動車整備士養成課程を設けたのが始まり。
1971年に全国初の2級整備士コース新設、1996年全国初の研究科(現:ボデークラフト科)、2002年に全国初の1級整備士コース、2011年に全国初のハイブリッド・EV科を新設する等、社会のニーズをくみ取り、他に先駆けて新しい教育を導入していく学校である。もちろん現在もトヨタ直営の自動車大学校。教材には最新のトヨタ車がメイン(もちろん他メーカーの車両もある)で、最先端の教材や設備機器も積極的に導入している学校でもある。

テープカットは、写真左からトヨタ自動車国内サービス部大塚美幸部長、松浪良樹理事・校長、そしてトヨタT&S建設小山裕康副社長が行った
テープカットは、写真左からトヨタ自動車国内サービス部大塚美幸部長、松浪良樹理事・校長、そしてトヨタT&S建設小山裕康副社長が行った

 これからスマートモビリティ分野の発展が見込まれ、スマートモビリティ社会を支える人材も必要とされるということで、先進性のある自動車大学校として、2014年度よりスマートモビリティ科を開設。これから必要とされる人材の育成に注力しているのだ。

SmartMobilityスマートモビリティ科は、2年コースの自動車整備科で2級整備士資格を取得した後に、さらに2年間学ぶことになる。卒業時には大学卒業資格の学士を取得できる。
開設初年度にスマートモビリティ科に進んだ7名は、自動車大学校最後年となる今年、スマートモビリティ科2年生のカリキュラムをこの新しい校舎で学ぶこととなる。また、スマート モビリティ科2年目となる2015年度は、初年度の倍となる13名が同じくこの新しい校舎に通うこととなる。

  

Batteryこのスマートモビリティ棟の最も特徴的なのが1Fに用意されたスマートエリア。室内にトヨタホームの簡易的なスマートハウスが建てられている。リチウムイオン蓄電池(4.1kWh)、非常時用の車両側から家側への給電口、PHVの充電器などが備え付けられており、校舎の屋上にある太陽光発電パネル(3.1kW)とも接続されており、これらをHEMS(ホーム エネルギー マネジメント システム)で管理しており、スマートセンターとの通信もできる。

  

SmartHouseスマートハウス内は天井のカバーを外し、配線が見えるようにしており、どのようなエネルギーマネージメントが行われているかを実際に見ることが可能で、クルマと家の電力需給の仕組みを学び、さらには通信インフラとの関わりについても学ぶことができる。また、スマートモビリティ科の生徒は電気工事士の資格も取得できるという。

 学科教室4室、ほかに実習エリアには、1Fに12基、2Fに10基のリフトが入っており、さらには車両製作用に定盤まで備わっている。

 ハイブリッド、プラグインハイブリッド、EV、FCVといった環境対応車の構造、機能から、整備や故障診断、さらにはガソリン車からEVへのコンバート、さらにはクルマの通信技術についても学んでいくという。

 まだスマートモビリティ棟にはスペースが残っており、非接触充電やFCV用関連設備等新たな設備の設置ができるとしている。これらについては、クルマ社会の情勢を見ながら設置の検討をするとしている。

 ディーラーのニーズに即した即戦力としての人材教育。一年後にはここから”電気に強い整備士”たちが巣立つ。

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