ナビで家のエアコンを操作する時代が来る

ナビで家のエアコンを操作する時代が来る

東京ビッグサイトにて開催された「第6回国際自動車通信技術展」では、最新の自動車用通信技術が展示されていた。今回はそのなかからいくつかの技術を紹介しよう。メイン

交差点でのブレーキ技術を競うアプリ「停止の達人」。著名な交差点ならデータも多く集まるので、自分のブレーキテクのレベルが試せる
交差点でのブレーキ技術を競うアプリ「停止の達人」。著名な交差点ならデータも多く集まるので、自分のブレーキテクのレベルが試せる

まずは大きなブースを構えていたトヨタから。
メインはすでに実用化されている「T-connect」という通信サービスだ。DCM通信対応ナビ、もしくはWi-Fi対応ナビ、スマートフォンを使いトヨタのスマートセンターと通信。オペレーター音声対話ができるだけでなく、専用アプリをダウンロードすることも可能になる。

 そのアプリは走行状況に合った天気予報や行き先情報を表示できるだけでなく、過去の走行データから今後の行き先を予測して、ルート上の渋滞情報や道路状況を教えてくれる機能もある。

 またWi-Fi対応家電とリンクさせることで、クルマの中からその家電を操作することが可能にもなる。

Wi-Fi対応家電と接続することで、出先のクルマから家電を操作することが可能に。このような技術は、少し前には未来の状況とされていたことだ
Wi-Fi対応家電と接続することで、出先のクルマから家電を操作することが可能に。このような技術は、少し前には未来の状況とされていたことだ

例えばエアコン。気温は上がっていくこれからの季節、車内からWi-Fi経由でエアコンのスイッチを入れておけば、帰宅したとき家の中は快適な室温になっている、ということだ。

 「停止の達人」というアプリも興味深い。
これはブレーキングのスムーズさをチェックするアプリ。交差点などでブレーキングしたとき、5段階の評価を表示するだけではない。スマートセンターと通信することでGPSで掴んだ位置情報と照らし合わせ、同じアプリを使っている人たちのなかで、その交差点では自分がいったい何位なのか? という順位まで出る。今までただの信号ストップだったのが、非常に面白いゲームになるだろう。

 この他の展示としては、将来の完全自動運転に向けたビッグデータの活用法や、追尾走行システムの解説などが行われていた。

ホンダはV2Xという通信ユニットを中心としたシステムを展示。道を走るもの同士のコミュニケーションを発展させるコンセプト
ホンダはV2Xという通信ユニットを中心としたシステムを展示。道を走るもの同士のコミュニケーションを発展させるコンセプト

 自動車メーカーとしては本田技研も大型ブースで通信技術を展示していた。
こちらはV2Xという通信ユニットを中心としたシステム。このシステムを搭載したクルマやバイクが情報を交換し合うことで、進行方向の先々の情報を事前にキャッチしたり、運転者が気がついていない周辺状況を知らせたりと、潤滑な交通の流れと交通安全に貢献するものである。
またシステムの活用法として、例えば震災など大規模災害が起きたときでも、この通信システムを使うことで対策に必要な様々な情報をやり取りできることも目標として開発が進められているということだ。

 通信系企業ではNTTドコモが自社の回線を利用したクルマ用通信技術のサンプルを展示。世界中のクルマに採用されている故障診断端子のOBDに接続して、エンジンや各センサーの情報をドコモ回線を使いデータセンターへ送る機器や、そのために使う機器への固定型超小型SIMも展示されていた。
また、将来的にはタブレットのような装置がクルマに標準装備されたときのために、クルマ用タブレットとスマートフォンと同時接続できるSIMも展示。これは携帯用のWi-Fi機器のようなケースにSIMが入り、SIMと末端が通信で繋がるものである。

 ナビタイムジャパンがリリースするナビアプリを、さらに活用するための使用例が展示されていた。そこには共同展示としてメーターのメーカーである日本精機の試作ディスプレイにナビ画面を写す方法も展示。また、モニター付きルームミラーに、必要最小限の情報のみ表示するナビもあった。

 このように専門的な展示が多いイベントだったが、そのぶん内容は濃い。クルマの情報通信技術に興味を持つ人は、次回の開催時に足を運んでみるのもいいだろう。

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