板金修理の松竹梅。どこが異なるのか?

板金修理の松竹梅。どこが異なるのか?

 とある休日、「家族で飯でも食いに行くか?」となって、郊外のレストランに出かけ、「ああ、美味かった」とゴキゲンに店舗の駐車場に戻ってきたら、バンパーの隅に見慣れない何かがついている……。汚れ? 鳥のフン?? 模様???
「ち、違う! 当て逃げだ?!」
となったら、どうします?

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 1、腹の虫がおさまらないが、お金もないし、自分の保険を使うのも高くつくので、泣き寝入りして、そのまま放っておく……。

 2、腹の虫はおさまらないが、修理する。

 (※駐車場に防犯カメラがあるかどうか、店舗に確認して映像を見せてもらえるか聞いてみるといい)

 キズの大きさなどにもよるが、クルマに愛着がある人は修理することだろう。

  

「修理する」する場合は、3つの選択肢が考えられる。

プラン➀
板金塗装の専門店にお任せする(3万~5万円コース)

プラン➁
ガソリンスタンドなどで受け付けクイックリペア(クイック板金)を利用する(1万~2万円コース)

プラン➂
DIYでタッチアップ(塗料代のみ)

  

 修理業者に修理を依頼する場合、➀フルリペア➁クイックリペアのどちらをチョイスするかは、じつに悩ましいところ。

 車両保険を使うなら迷わず前者でOKだろう。だが、翌年から増えてしまう3年分の保険料の合計金額が修理費が上まわらないか確認する必要はある。

 では、車両保険に加入していない人も含め、自分のお金で修理するとなると気になるのがフルリペアとクイックリペアの違いだ。

 そこで、カスタムペイントの第一人者として知られる、ガレージBeeの洞毛店長の意見を聞いてみた。

「クイックリペアとフルリペアの違いですか? 一つは手間。もう一つは塗料の使用量でしょう」

 バンパーの擦りキズの場合、クイックリペアでは、バンパーは脱着せずに塗装する。
塗装範囲が狭いので調色(塗料の色合わせ)とぼかし(修理で塗装した部分と旧塗装部の境目を曖昧にする塗装)が難しいが、これは技術で何とかできるそうだ。
「旧塗膜と新しく塗り直した部分のクリアー塗装の境目、いわゆる“ぼかし目”は、のちのち気になるかもしれません……。キズが見えなくなればOKというのでしたら、クイックリペアもありでしょう。しかし、長く乗りたいのでしたら、きちんとバンパー全体にクリアー塗装を塗って仕上げたいですね」と洞毛店長。

IMG_0889ちなみにDIYの修理は、職人と同じく経験値がものをいう。
タッチペンでがまんできる程度の小キズならトライしてみてもよいが、ほとんどのケースで修理しても傷跡はわかる。

 そこで市販のクリアー塗装などスプレーを使えば、仕上がりはよくなる。しかし、作業難易度は大幅に高まり、失敗したときのリスクは高くなる。

「部品代、材料費は安いのにクルマの修理代は高い」という人がいるが、修理代の多くは素人にはできない技術料(専用工具代も含む)と考えるべきだ。

 当然のことながら、塗装は職人の腕前にかなり左右されるもの。
板金塗装の専門店は、できればお世話にならずに済めばいい。しかし、もしものために優良店の情報収集は行っておいても損はない。

「安い、近い、早い」だけでショップを選ぶと、悔いが残ることもあるので……。

  

 <取材協力>
Garage Bee(完全予約制)http://www.geocities.jp/garage_bee/index.html

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