気温が低い季節にゴム類の劣化は進行している

気温が低い季節にゴム類の劣化は進行している

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、日に日に春らしさが増してきてお花見シーズン到来間近(東北・北海道は、また降雪があるようですのでお気を付けてください)。

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Vベルトの矢印の部分が裂け始めている

 そんなこの時期だからこそ、出先でクルマがトラブルを起こさないようにするために、とくに点検してほしいのがゴムパーツ類だ。

 気温の低い季節はゴムが固く(硬化)なり、そこにストレスがかかると劣化が加速する。

 具体的に自動車部品のゴムパーツといえば、タイヤ、ブッシュ(サスペンションの可動部など)、モール(ドアやトランクの縁など)、ベルト類、ホース類、ワイパーなどが主なもの。
タイヤは残り溝、扁摩耗、ひび割れの有無。さらに空気圧をチェック。1輪だけ空気圧が低かったらパンクやエアバルブが劣化による空気漏れを疑ってみるといいだろう。
ブッシュやモールは目視確認。ワイパーは、作動させたときにびびり音を出したり、拭き残しの筋が入るようになったら、ゴムだけでも即交換。パンタグラフ(金属部)がヘタるとウインドウへゴムを密着させる力が弱まり、拭き残しやすくなる。交換目安はゴムを2〜3回交換したら1回というところか。
ホース類は、やけど防止のためにエンジンが暖まっていないときに、ホースをつかんで弾力性をチェック。といっても新品状態がどのくらいの硬さなのか判断つかないかもしれないが、ラジエータホースなら指で押せば少し凹む。こちらも目視でひび割れがないか確認するといいだろう。

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プーリーからVベルトが脱線しかかっている。万一外れてしまうと、ステアリングが急に重くなったり、発電不良を起こす

 意外に、見落としがちなのがVベルト。
Vベルトとは、オルタネーター、パワステポンプ、エアコンのコンプレッサーなどを駆動させるためエンジンの力を伝達するベルト。高温になりやすく過酷な温度変化を繰り返すエンジンルーム内にあるので、長期間使っていると、ひびが入ったり、伸びたりしてくる。

 点検を怠ると写真のように、気がついたらベルトがプーリーから脱線しかかっているなんてことも……。

 ベルト類のトラブル、劣化は、ベルトからの異音が知らせてくれることが多いのだが、異音が出ないケースも稀にある。この脱線しかかっているVベルトもその一例!

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写真は新品Vベルトに交換した状態だ

 というわけで、「何年前に交換したかわからない」なんて人は、たまにはボンネットを開けて、Vベルトやラジエターホース、パワステホースなどをチェックしてみよう。もちろん、その際はケガ防止のためにエンジンは停止状態で行ってほしい。

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