【マツダCX-3試乗記】悩ましきタイヤサイズとサスのマッチング

【マツダCX-3試乗記】悩ましきタイヤサイズとサスのマッチング

桂伸一のピリ辛インプレッション

 見た目は車高の高いデミオだ。乗るとコンパクトなBセグメントでも、少し高い着座位置からの視界の広がりがクロスオーバーらしくていい。シートに座った瞬間からステアリングやペダル配列など操作系や室内の素材が体に馴染む感覚は、欧州車のようで一発でしっくりくる。上質感と価格帯の違いからデミオよりもクラス上に位置する印象もある。

11072085_783965088357008_232429221_n_DSC0210 エンジンは1.5LスカイアクティブD (ディーゼル)のみ。だが、これにFFと4WDそれぞれに6速ATと” 6速MT ”が用意される。
タイヤはの16インチが乗り味の滑らかさと、直進時のステアリングの落ち着きを含む自然な操縦性、という意味で二重丸。ただしFF専用サスペンションは、リヤがやや硬く凹凸を通過するとヒョコヒョコと突き上げる乗り味の荒さが気になる。

  

11072109_783965165023667_215048610_n 個人で選ぶとしたらルックスで18インチ。大径ホイールとフェンダーの関係が迫力を増すためで、クルマはまず見た目が重要ということ。

 そしてタイヤメーカーに、CX-3専用に215/50R18サイズを造らせた事は正解。何故か?! インチアップはしたいが、轍など路面からの影響を受けやすくなることを考えると”幅”は抑えたいから。偏平率を50とした点も乗り味に好結果。

 ところが、18インチの操縦性はステアリングを切った瞬間からやや過敏に反応する。「ドライバーが走りを楽しむためのハンドリング」とメーカーは言うが、過敏に反応する事と、楽しむハンドリングは別の話。一般ドライバーには操作した事が忠実に反映される自然さこそが重要である。

 FFの16インチの操縦性がいいと評価したのは、ここで過敏さを抑えて操作に忠実に自然な応答性と安定性が両立しているから。この特性が4WDの18インチにもあれば、乗り味は角がなく上質感があるのだから丸く納まる。
スタイリングとパワーユニットと駆動系。コンパクトななかに走りを含む魅力満載のCX-3はいい。
ジュークやベゼル、個性的なライバルは多いなかで、CX-3の持ち味はクラス唯一のディーゼルが生み出すパフォーマンスと燃費の両立が最大の魅力。ぜひ実車で確認あれ。

 <リポート:桂 伸一>

  

画像ギャラリー