全日本ラリーJN5クラスはアバルト500が優勝


2015年の全日本ラリー選手権(JRC)がついに開幕。4月11日〜12日、佐賀県唐津市の林道ターマックを舞台に第1戦の「ツール・ド・九州」が開催されたのだが、そのなかで最も注目を集めたのが、エンジン排気量が1500cc以上〜3000cc以下のモデルで争われるJN5クラスにほかならない。
2015年の全日本ラリー選手権(JRC)がついに開幕。4月11日〜12日、佐賀県唐津市の林道ターマックを舞台に第1戦の「ツール・ド・九州」が開催されたのだが、そのなかで最も注目を集めたのが、エンジン排気量が1500cc以上〜3000cc以下のモデルで争われるJN5クラスにほかならない。
既報のとおり、トヨタ86やスバルBRZといった国産スポーツカーのほか、プジョー208を筆頭にMINIジョンクーパーワークス・クロスオーバー、アバルト500 R3Tなどインポートカーが集結。言わばシリーズ最大の激戦区となっている。
そのJN5クラスで幸先の良いスタートを切ったのが、眞貝知志選手が駆るアバルト500(#18 ABARTH 500 Rally R3T)だった。8本中4本のSSでベストタイムをマークし、デイ1をトップでフィニッシュするとデイ2ではコンスタントな走りでポジションをキープ。2014年のシリーズは賞典外のオープンクラスでの参戦だったとはいえ、熟成を重ねてきただけに下馬評どおり、トヨタ86、トヨタ・ヴィッツGRMNターボを抑えてアバルト500が開幕ウインを達成した。
ステアリングを握る眞貝選手は「トラブルとミスがなかったので勝てたけど余裕はない。ライバル車両のノビシロを考えると今後は厳しい戦いが続くだろう」と気を引き締める。
その言葉どおり、今大会で全日本ラリーにデビューしたプジョー208は19号車(ADVANクスコRALLY+208GTi)が2本のSSウインを獲得し4位に入賞。プジョー208のドライバー柳澤宏至選手は「低速トルクがあって乗りやすい」と好感触で、マシン開発を担ったキャッロセの長瀬努代表も「車重が思ったより軽くて、トルクが太いのでラリーに向いている」とのことだ。