[動画]本田宗一郎の夢だったHondaJetが日本初公開

[動画]本田宗一郎の夢だったHondaJetが日本初公開

「三次元モビリティである航空機産業への参入は、創業者本田宗一郎の夢でした」と4月23日東京・羽田空港で行われたHondaJetワールドツアーを開始する記者発表会で本田技研工業の伊東孝紳社長がコメントした。
ホンダJetは、ジェットエンジンと機体の両方を本田技研工業が開発したビジネスジェット。すでにアメリカでは一般公開されているが、日本と欧州の各地でデモンストレーション飛行を予定している。

4月23日14時15分。羽田空港にHondaJetが着陸。大きな航空機に比べるとものすごくコンパクトな機体
4月23日14時15分。羽田空港にHondaJetが着陸。大きな航空機に比べるとものすごくコンパクトな機体

  

本田技研工業株式会社 代表取締役 社長執行役員 伊東 孝紳さん
本田技研工業株式会社 代表取締役 社長執行役員 伊東 孝紳さん

 ホンダJETの開発がスタートしたのは今から19年前となる1997年。ビジネスジェット市場に新価値を創造することを目標としてホンダは航空機事業に参入した。しかも、ジェットエンジンから機体までを開発するという、ホンダとして前例のないチャレンジだったのだ。
そして2003年にはコンセプト実証機が初飛行。2005年のEAA Airventure(航空ショー)で初公開。2006年8月にホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company, LLC)を設立する。
そして2010年に量産型初号機が初飛行し、2011年よりさまざまな試験を経て2012年10月より量産最終組み立てを開始したのである。

ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company, LLC)の藤野道格代表
ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company, LLC)の藤野道格代表

 今回の発表会で、ホンダの伊東社長は「ホンダはパーソナルモビリティとしてクルマやバイクがあります。そして三次元の航空機も実現しました。これからも、お客様の自由な移動の喜びを提供していきます」ともコメントしている。

 ホンダJetと従来のビジネスジェットで大きく異なるのは、エンジンの装着位置だ。
従来のビジネスジェットのように胴体にエンジンを装着しているので機内のスペースが狭く、エンジンからの振動や騒音を機内に伝えやすい。

 ところがホンダJetは、GE Honda製新世代ターボファンエンジン「HF120」を主翼上面に搭載。これによって、軽量な複合材胴体(カーボンコンポジット)はクラス最大のキャビンを実現したわけだ。ちなみに主翼上面エンジン配置形態は、ビジネスジェットとしては世界初の採用例だという。

 さらに、自然層流翼型を開発し、世界最高の揚力比を実現。主翼上面エンジン搭載と相まってクラス最高の燃費性能(約1100km飛行時の燃料消費量は165ガロンと他メーカーより12〜17%少ない)と高速性能(最高速度(420ノット=778km/hと他社より16〜80ノット速い)を達成している。さらに最高高度は4万3000ft(1万3106m)とクラストップ(一般的な旅客機は3万7000ft)。

 なお、このHondaJetワールドツアーin Japan2015は、4月25日から5月4日までHondaJetを一般公開し、以下の空港にてデモンストレーション飛行や地上展示などを行なう。
一般公開 予定空港:4月25日仙台空港(宮城県)、4月26日神戸空港(兵庫県)、4月29日熊本空港(熊本県)、5月2〜3日岡南飛行場(岡山県)、5月4日成田国際空港(千葉県)
http://www.honda.co.jp/jet/event2015/

 なお、気になるお値段は450万USドル(1ドル=119.5円換算で約5億3777万円)。

羽田空港に降り立つHondaJet

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