FM VICSの情報量を拡大で一般道の所要時間データや特別警報も表示可能に

FM VICSの情報量を拡大で一般道の所要時間データや特別警報も表示可能に

 4月23日、カーAVメーカーのクラリオンから新型ナビが、そしてケンウッドからは一部ナビのファームウェアアップデートが発表されました。その双方に共通する機能が「VICS WIDE」(ビックスワイド)です。

 VICSはカーナビを利用している人ならご存じのとおり、道路交通情報を集めて発信するシステムのこと。情報はカーナビで受信。FM多重放送もしくは電波/光ビーコンという受信機を使って情報を受け取ります。

 FM多重放送はFMアンテナ/チューナーがあれば受信できるので、PNDでなければ基本的にはどのカーナビでも使えるのですが、送信できるデータ量が限られるため、受信できるのは広域エリアの道路情報のみ。大まかな渋滞や工事などの情報しか得られません。

 それに対し、電波/光ビーコンは専用の受信機が必要になりますが、その代わり自車周辺のより詳しい道路情報が提供されるため、通行する際の所要時間も把握できます。そのため、カーナビの渋滞回避ルート案内にも活用されています。ただし、ビーコンのシステムが設置されている道路以外の情報はわかりません(設置されている道路はこちらhttp://www.vics.or.jp/service/beacon/map.htmlで確認できます)

 ちなみに一般道が光ビーコン、高速道路が電波ビーコンになります(余談ですが、FM多重、電波、光は、それぞれ開発を推進した省庁が異なるという見事な縦割り行政っぷりです)。

  

 そして今回新たに登場したのが「VICS WIDE」です。従来からのFM多重放送の伝送容量を約2倍(最大50KB→最大100KB)にすることで、情報量を拡大。これまで光ビーコンが必要だった一般道の所要時間データに加え、津波や噴火に関する特別警報の提供、ゲリラ豪雨など気象情報の提供も行われます。

豪雨発生エリア表示も可能となった
豪雨発生エリア表示も可能となった

  

 さらに、プローブ情報(走行しているクルマから直接収集される位置と時刻のデータ)を活用した渋滞や通行に掛かる時間の情報も提供されることになります。これはまず東京地区からのスタートとなるそうですが、光ビーコンが設置されていない道路の情報も得ることができ、さらにその情報をもとにしたルート選択も行われるため、かなりの渋滞回避効果が期待できます。ちなみにこのプローブ情報は警察庁が提供するもので、タクシーなど特定の車両の情報がベースになっているそうです。

 従来の電波/光ビーコンのようにオプションで受信機を購入する必要がないため、ユーザーにとってはかなり嬉しいVICS WIDE。今後、各ナビメーカーから続々と対応モデルが登場します。

  

 まずケンウッドは“彩速ナビゲーション”シリーズ「MDV-Z702W(写真)/Z702」、「MDV-X702W/X702」で本体ファームウェアのアップデートを実施。さらに「MDV-L502/W」「MDV-L402」「MDV-D502BTW/BT」「MDV-D402BT」「MDV-D302/ML」「MDV-D202」についても4 月下旬に対応する予定。既に同社のナビを愛用しているユーザーでもVICS WIDEを使えるようになるのが嬉しい!!ケンウッド01

  

 またパナソニックも、既に発売中の「CN-RX01WD/D」「CN-RS01WD/D」について、夏頃に対応するソフトウェアを配信する予定です。パナソニック

  

  

 そして新モデルを発表したクラリオンは、業界初の7.7型ワイド画面を搭載した200mmワイドコンソール対応モデル「MAX775W(写真)」をはじめ、「MAX675W」「NX715/615/615W」と、ハイエンドからエントリーモデルまで、幅広く対応します。クラリオン

  

 ゴールデンウィークや夏休みなど、クルマでのお出掛けも多くなる季節。渋滞対応力を高めるVICS WIDE対応ナビに注目です!

  

  

画像ギャラリー