【ニュル24hレース特集】市販車にとってニュルのラップタイムの意義

【ニュル24hレース特集】市販車にとってニュルのラップタイムの意義

 日本の自動車メーカーがニュルブルクリンクを舞台に車両開発をするようになったのは、1980年代後半からと言われている。車両の性能が向上していくにつれ、自社のテストコースだけでは性能評価に足りない、ということもあり、さまざまなフィールドでのテストが行われるようになった。その中でも特に高性能車をテストする場所として、ドイツのアウトバーンとこのニュルブルクリンクが選ばれることが多くなった。

【関連記事】【ムービー】新井敏弘が合法峠でSUBARUニュル号を全開! レース車両とは思えない乗りやすさに衝撃

多くのメーカーが車両を持ち込んでいるが、その車両を実際にタイムを計測することでひとつのスケールとして見せたのが、ドイツのSport auto誌(1969年創刊)である。この雑誌のザウルマ編集長のドライビングによる企画「Supertest」という計測結果が発表されており、それが一つの指針となって、これをもとに話がなされることが多かった。

 現在はこのSupertestに加え、各メーカーなどがタイムを公表したものを統合して、計測記録のリストが成り立っている。そのタイムのリストはfastestlaps.com でまとめられており、だれでもこれをチェックすることが可能となっている。ちなみに、このタイムの計測区間は、フルコースよりも200mほど短い20.6kmが用いられることが多い。

20110907現在のタイムは、ラディカルSR8LMの6分48秒がトップ。他に7分を切っているのは、ラディカルSR8とポルシェ918スパイダーとなる。日本勢では日産GT-Rニスモがミハエル・クルムさんのドライブで7分8秒69、レクサスLFAニュルパッケージが7分14秒64(ドライバーは飯田章さん)という記録が上位に位置している。

 また、最近話題の「FF量産車最速記録」の対決では、まず2014年6月、ルノーがメガーヌR.S.(ルノースポール)トロフィRで7分54秒36をマーク。それに対抗するように、ホンダ・シビック タイプRは、その記録を4秒近く短縮した7分50秒63の最速タイムを打ち立てたことを2015年3月のジュネーブショーで発表している。

 このタイムの計測については、実にさまざまな条件をクリアしなければならず、タイムがすべてではない、という向きもある。しかし、たかがタイム、されどタイム、なのである。

画像ギャラリー