【ニュル24hレース特集】スバルSTIの挑戦

【ニュル24hレース特集】スバルSTIの挑戦

「STI NBR CHALLENGE」がスタートしたのは、2008年のこと。じつは、STIが参戦を開始する以前からインプレッサがニュル24時間に挑戦をしている。

【関連記事】日本のスバリスト涙! 国内では販売終了したのに北米では「WRX STI」が買えるワケ

sti-vln-24

2005_0012005年にプローバ・レーシングディビジョンによるインプレッサWRX・STIが参戦。ドライバーは、清水和夫、吉田寿博、ステファン・サラザン、佐藤久実というラインナップで、124周して、総合14位、A6クラス2位という好成績を残している。

2006_001翌2006年には、オートスポルティフ・レーシングGBが出場させたのが、WRX STI spec Cで参戦。オートスポルティフは、インプレッサ・グループN仕様によるラリー活動などを展開してきたスバル・チューナーだ。
アラン・バン・デ・メルヴェ、フィル・ベネット、ジョナサン・プライス、そしてクリス・アトキンソンがドライバーを務め、105周をこなして総合116位、SP6クラス13位となった。

2008_001「STI NBR CHALLENGE」スタートしたのは2008年。このチャレンジは当初はSTIとプローバでの共同のチーム運営であったが、現在はSTI単独体制で続いている。
2008年は前年10月に登場した第三世代のSUBARUインプレッサWRX STI(GRB)をベースにした車両での挑戦であった。結果は総合57位(SP6クラス5位、周回数124周)。ドライバーは吉田寿博、松田秀士、服部尚貴、松田晃司のオール日本人ドライバーであった。

2009_0012009年もオール日本人ドライバー(清水和夫、吉田寿博、服部尚貴、松田晃司)での参戦。前年の車両を進化させたもので、軽量化(カーボンボンネットの採用)と、ホイールサイズ変更などで運動性能の向上を図った車両となった。結果は総合33位(SP3Tクラス5位、周回数133周)であった。

2010_001新たに2名の外国人ドライバーを招き入れて臨んだ2010年のNBRチャレンジ。
車両はさらに車両の軽量化と低重心化を進めたGRBであった。総合24位(SP3Tクラス4位、周回数139周)。ドライバーは清水和夫、吉田寿博、マルセル・エンゲルス(ドイツ)、カルロ・ヴァンダム(オランダ)であった。

2011常に「ぶっつけ本番」状態であった、と辰己監督の反省もあり、2011年は事前の5月(この年の24時間レースは6月開催)に行われていたVLNシリーズ(同じニュルを舞台に行われているニュルブルクリンク長距離選手シリーズ)6時間レースへ参戦して、万全の態勢で臨んだ。
車両はそれまでの5ドアモデルから、4ドアセダンのGVB型に一新。ドライバーも前年の顔ぶれに、清水和夫さんに代わって佐々木孝太選手を招いての参戦であった。
予選6番手からスタートした#155 SUBARU WRX STI tSは1時間後にはクラストップに立ち、以後一度もこのトップの座を明け渡すことなくチェッカーを受けた。成績は総合21位(SP3Tクラス優勝、周回数142周)であった。

2012軽量化を進めた前年と同じマシンを使用(ボディカラーは変更されているが、全く同じ個体)し、臨んだ2012年。ドライバーラインナップは、吉田寿博、佐々木孝太、マルセル・エンゲルス(ドイツ)、カルロ・ヴァンダム(オランダ)と同じ顔触れ。
体制も基本的に大きく変えることなく参戦した。この年も前年同様33周目にクラストップに立つと2位とのさをどんどんと広げていった。オイル漏れや左フロントハブのガタつきなどのマイナートラブルが発生したものの、それをクリアするだけのギャップを持って貫録の2連覇を達成することとなった。総合28位(SP3Tクラス優勝、周回数136周)。

2013_0012013年は、マシンを一新。ドライバーは、前年のレース後にバイクの事故で不慮の死を遂げたマルセル・エンゲルスに代わってその友人であるマルセル・ラッセー(ドイツ)が加わった。
この年のレースは、強い雨と深い霧で中断もあり、ヘビーウェットの路面に悩まされることに。最後は執念の追い上げで54秒差まで迫ったものの、残念ながらクラス2位でレースを終えている。総合26位(SP3Tクラス2位、周回数80周)。

2014_001空力性能やエンジン出力を向上させ、シーケンシャルトランスミッションを導入した新型SUBARU WRX STI(VA型)を投入して臨んだ2014年。この年もVLNシリーズに2度の参戦をし、万全の態勢で臨んでいた。
そして、ついにこのチャレンジで初めてとなるクラス・ポールポジションから24時間レースをスタートすることとなった。レースでは他車との接触、駆動系トラブル、イエローフラッグ区間での追い越しペナルティなど不運が重なり、総合32位(SP3Tクラス4位、周回数138周)でレースを終えている。

2015_001そして2015年。8年目の挑戦となるスバルは、コース特性に合わせた左ハンドル仕様のVA型SUBARU WRX STI。空力性能の改善や4輪接地性の向上など、ダウンフォースと空気抵抗を高次元でバランスさせた一台となっている。
24時間レースへの出場を予定していた佐々木孝太選手が辞退を申し出(4月の24時間クオリファイレースでマシンに大きなダメージを与える接触事故を起こしてしまっていた)、当初予定していた、
ドライバー編成を変更しての参戦となる。レギュラーのカルロ・ヴァンダム、マルセル・ラッセーに加え、今年新加入となるティム・シュリック(ドイツ)に加え、2015シーズンSUPER GTにSUBARUドライバーとして出場し、4月の24時間クオリファイレースにも参戦している山内英輝選手がチームに合流することとなった。

 STI NBR CHALLENGEは、ニュル24時間レースへ8年連続で参戦しており、これまでクラス優勝2回。リタイアするチームも数多くいる過酷なレースだが、一度もリタイアしたことはない。
参戦初年度から、チーム総監督には、辰己英治氏が 就いている。マシンメンテナンスやレース運営に関わるメカニックはSTIメンバーで構成されているが、SUBARUディーラーメカニックもチームに加入している。

画像ギャラリー